〔表紙〕 キックオフ!“読書のまちかわさき” Vol.17 川崎フロンターレの選手がおすすめする「おいしい本」 「川崎フロンターレと本を読もう!」事業 川崎市教育委員会 川崎フロンターレ 表紙写真:大関 友翔[おおぜき・ゆうと]選手 表紙背景写真:Uvance とどろきスタジアムby Fujitsu 〔p.1~2〕 特別インタビュー 川崎フロンターレ MF16 大関 友翔 [おおぜき・ゆうと] 「読書の習慣をつけて一緒に成長しましょう」 プロフィール ■2005年2月6日生まれ/神奈川県川崎市出身 川崎フロンターレU-18出身。福島ユナイテッドFCへの期限付き移籍から復帰したMF。プロ入り1年目の2023年はリーグ戦での出場はなかったが、2年目の2024年は福島ユナイテッドFCでJ3リーグ32試合に出場。チャンスメイカーとしてチームの攻撃のリズムを作り、自らも8得点を記録。結果を残しフロンターレに戻ってきた。次世代の中心選手として大きな期待がかかる。 『スポーツする人の栄養・食事学』 樋口 満/著 集英社、集英社新書/出版 2021年 まず、僕がおすすめする一冊は『スポーツする人の栄養・食事学』です。運動をしている人、これから運動をしたいと思っている人にとって、ためになる本だと思います。 僕は今、寮生活なので毎日栄養のバランスがとれた食事を出してもらっていますが、去年期限付き移籍で福島ユナイテッドFCというチームでプレーしていたときは一人暮らしをしていて、どちらかというと食が細いので食事メニューを考えるのに苦労しました。そのときに食材の栄養素や組み合わせ、量といった食事について気を遣うようになりました。この本は体にいい食事の細かなことまで書いてあるので、実践しようと思ったらとことんこだわれると思います。ただ、小学生の頃にこの本を読んで食事メニューにこだわろうと思うと、食事を提供する側、親御さんは献立づくりに相当苦労するかもしれないですが(笑)。 でも、そこまでできなかったとしても、食事の栄養素の知識を頭にいれておくだけでだいぶ違うと思います。子どもの頃、サッカーの練習の合間に塩分を補給するタブレットや栄養ゼリーを渡されていましたけど、なんで食べるんだろう、飲むんだろうって思っていました。食事や栄養についての知識があれば、適切なタイミングで食事をとれるようになると思います。あとは食事を残さないといった根本的なことにもつながるので、ぜひ手にとって読んでもらいたいです。また、食事は生活するうえで誰にとっても必要なものなので、運動のための体づくりだけではなくて健康や美容に興味がある人にも役立つ本だと思います。 僕は正直に言うと、子どものころから読書があまり得意じゃなかったんです。でも最近、寝る前はスマホを見るんじゃなくて読書をしようと心がけています。寝る直前までスマホを触っていると画面の眩しさで目が疲れたり、夜中に目が覚めたりと睡眠の質があまりよくないんですね。だからできるところから始めようと思って、寝る1時間前ぐらいからスマホはできるだけ控えるようにしています。  チームの先輩の佐々木旭くんが『メンタルが強い人がやめた13の習慣』という本を読んでいて、影響されて僕も買って読んでみました。タイトルどおりの本で、メンタルの強い人がやめた習慣について書かれていて、結構面白いです。こちらは『スポーツする人の栄養・食事学』とは違って心の持ち方、精神的なことについての本ですが、体を動かすためには気持ちが大事ですし、やっぱり精神面が安定してこそ体がより動くと思います。 小学生の頃、5分だけでもいいので本を読みましょうという朝読書の時間があったんですが、当時の僕は文字がびっしり書いてあるような本はまず選ばなかったと思います。でも、今思えば、自分が興味あることが書いてある本だったら一度手に取れば読めちゃうんだなって。僕みたいに読書が苦手な人もいると思うので、そういう人はまず自分の好きなことが書いてある本から読むのがいいんじゃないかなと。最初は絵が多くて文字が少ない本でもいいと思います。そうしているうちに気づいたら読書が好きになっているかもしれません。 僕が本屋さんにいったときに気になるのは自己啓発本のコーナーです。自分の知識や引き出しを増やしたいと思っているので、自分に役立ったり応用できるような本、手助けになるような本が好きかもしれないです。スマホはとても便利ですが、使いすぎると目が疲れてしまいます。本を読むことで生活の基準、水準が上がるので僕と一緒に読書の習慣をつけて一緒に成長してもらいたいなと思います。 〔p.3〕 フロンタウンさぎぬまは2026年に20周年を迎えます!! 川崎フロンターレが運営する、関東最大級の6面フットサルコートを有する「フロンタウンさぎぬま」は、川崎フロンターレの目指す理念「スポーツ文化の振興及びスポーツによる地域社会への貢献」を実現する存在として、2006年4月1日(土)にオープンしました。 鷺沼ふれあい広場と隣接した敷地であることから、広場との一体感を図り、環境への配慮と地域コミュニティーの場としてフィットネスや健康教室なども開催しています。フットサル利用者でない方も気軽にクラブハウスを利用していただくことができます。 写真:フットサルコートとそれを眺めるふろん太の後ろ姿 写真:室内のキッズスペース 施設利用者や鷺沼ふれあい広場を利用されるお子さま連れのご家族のために、「キッズスペース」を2018年から設置しています。ソファーで囲まれた柔らかいマットの上で、木のおもちゃで遊んだり絵本を読んだりと、小さいお子さまにも安心して遊んでいただけるスペースとなっています。 そして、2025年11月から宮前図書館と協力して、絵本や児童書を並べるようにします。 小学生向けの児童書を増やすなど、さらにパワーアップしたキッズスペースへと生まれ変わります。 併設のカフェには、夏はかき氷!!冬は焼きいも!!と季節を感じるメニューを用意しています。 買い物帰りや散歩などの途中にぜひお立ち寄りください。 フロンタウンさぎぬま公式ホームページQRコード これからも川崎フロンターレは、様々なことに挑戦し、川崎市を盛り上げていきます! 〔p.4〕 私のおすすめ! MF6 山本 悠樹 [やまもと・ゆうき] 選手プロフィール ■1997年11月6日生まれ/滋賀県野洲市出身 正確なキックと優れたサッカーセンスでチームの攻撃をクリエイトするMF。昨シーズンG大阪から完全移籍で加入。徐々にチームにフィットし、シーズン後半戦は主力メンバーの一員として多くの試合に出場した。パスの出し手としてだけではなく攻守の切り替えやゴール前に入り込む意識も向上。今シーズンは背番号6に変更し、対戦相手にとって非常に厄介な選手としてピッチに君臨する。 『タルト·タタンの夢』 近藤 史恵/著 谷山 彩子/装画 内海由/装幀 東京創元社、創元推理文庫/出版 2014年 町の小さなフレンチレストランを舞台にした物語です。短編集で、文章もすごく読みやすいと思います。この本のレストランのシェフは美味しい料理を振る舞うだけではなく、お客さんの悩みを解決したり、不思議な出来事の謎を解いていきます。フランス料理のうんちくやちょっとしたミステリー要素もあり、最後には温かい気持ちになれるようなストーリーばかりです。いろいろな角度から楽しく読める一冊だと思います。 私のおすすめ! DF7 車屋 紳太郎 [くるまや・しんたろう] 選手プロフィール ■1992年4月5日生まれ/熊本県熊本市出身 正確な左足のキックとスピード、カバーリング技術で最終ラインを統率するDF。相手のマークをはがしてボールを運び攻撃の起点となるプレーも彼の魅力。ここ数年はケガの影響により出場試合数が減っているが、万全であればディフェンスリーダーとして最終ラインの軸になれるはず。プロ入り11年目。円熟期を迎えた背番号7が復活を期して新たなシーズンに挑む。 『長友佑都の食事革命』 長友 佑都/著 マガジンハウス/出版 2017年 サッカー日本代表の長友佑都さんの本です。長友さんがプロのキャリアの中で食事メニューを見直し実践することで、自分の体質や体調がどう改善されたかが書かれています。子どもの頃はそこまで食事に気を使わないかもしれませんが、この食べ物にはどういう栄養素が入っているのかを知っておいて損はないと思います。スポーツをやっている人はもちろん、仕事をしている人や、健康や美容に興味がある人にも非常に役立つ内容です。 〔p.5〕 私のおすすめ! FW11 小林 悠 [こばやし·ゆう] 選手プロフィール ■1987年9月23日生まれ/東京都町田市出身 対面するDFと絶えず駆け引きをしながら相手の背後を取りゴール前に入り込む得点感覚に優れたストライカー。長年の経験で培われたさまざまなフィニッシュパターンも彼の魅力。得点への執着心や勝利への執念は人一倍強く、チームが苦しい状況に追い込まれたときこそ真価を発揮する。プロ入り16年目を迎え熟練の域に入っているが、まだまだ小林悠の熱いプレーを見たい。 『給食室のいちにち』 大塚 菜生/文 イシヤマ アズサ/絵 少年写真新聞社/出版 2022年 学校給食がどうやって作られ、教室に届けられているのかがわかる絵本です。僕は給食が大好きで、小学校の頃は給食委員会に入っていたんですよ。でも、給食が作られる工程がこんなに大変なことなんだっていうのは知りませんでした。衛生管理を徹底しながら何百人分もの食事を作るってすごいことだと思いますし、本当に頭が下がります。改めて給食調理に関わる方々への感謝の気持ちが湧く一冊だと思うので、ぜひ読んでみてください。 私のおすすめ! MF19 河原 創 [かわはら·そう] 選手プロフィール ■1998年3月13日生まれ/熊本県山鹿市出身 ピッチを駆け回り相手の攻撃の芽を摘み取るハードワーカー。チームの攻守をつなげるリンクマンでもある。90分間を通してアベレージの高いプレーができ、試合に出続けても使い減りしない体力も彼の魅力。昨年8月にサガン鳥栖から完全移籍で加入。すぐさま先発出場し、チームの中盤を引き締める役割を果たした。今シーズンはチームの主軸としてのステップアップが期待される。 『しろくまちゃんのほっとけーき』 わかやま けん·もり ひさし·わだ よしおみ/作 こぐま社/出版 1972年 かわいらしいイラストのしろくまちゃんが、おかあさんに手伝ってもらいながらホットケーキを作り、友だちのこぐまちゃんと一緒に食べてお片づけする絵本です。ホットケーキのレシピや作り方が細かく描かれているというよりは、準備をして自分で料理をすることの楽しさ、自分で作った料理を誰かと一緒に食べる喜びを感じられる一冊だと思います。誰かと一緒に読んだり、読み聞かせ用の絵本としてもいいと思います。 〔p.6〕 私のおすすめ! DF35 丸山 祐市 [まるやま·ゆういち]  選手プロフィール ■1989年6月16日生まれ/東京都世田谷区出身 経験に裏打ちされた落ち着いたプレーぶりと左足の正確なフィードが武器のセンターバック。コンビを組むセンターバックとのチャレンジ&カバーを徹底し、コーチングで周りを動かしチームを鼓舞する。昨シーズン、名古屋グランパスより完全移籍で加入。選手のやりくりが難しい時期のチームを支え、試合ではゴール前で体を張ってチームのピンチを救った。非常に頼りになる存在だ。 『ぷくぷく、お肉 おいしい文藝』 角田 光代·阿川 佐和子/ほか著 河出書房新社/出版 2023年 たくさんの作家さんのお肉料理にまつわる話を集めたエッセイ集です。作風は作家さんによって全然違うのですが、すき焼き、カツレツ、焼肉など、それぞれのお肉料理への愛情や思い入れが伝わってきます。短いエッセイ集なので、時間があるときに少しずつ読むことができるのもいいですね。僕たちが知らないようなひと昔前の家族の食事風景の描写が出てきたりして、今の時代の人にとっては逆に新鮮に感じると思います。 私のおすすめ! FW38 神田 奏真 [かんだ·そうま] 選手プロフィール ■2005年12月29日生まれ/大阪府大阪市出身 左右両足、ヘディングと、どこからでもハイレベルなシュートが打てるボディバランスに優れたFW。昨シーズンに静岡学園高校から加入。ルーキーイヤーはプロとしての土台作りの時期が続いたが、シーズン終盤のACLエリートでデビューを果たし、途中出場で初得点を記録。Jリーグ初出場も果たした。U-20日本代表にもコンスタントに招集されており、日本の次世代を担うストライカーとして期待が寄せられている。 『わにわにのごちそう』 小風さち/ぶん 山口マオ/え 福音館書店/出版 2007年 ワニのわにわにが登場する絵本です。わにわにが料理をしてご飯を食べるというシンプルで短いストーリーに、版画の絵柄がどこかシュールでかわいいです。わにわに自体はわりとリアルな姿をしたワニで性格的には大雑把な印象ですが、ユーモラスで憎めないタイプなんですよね。きっと子どもにも人気があるんだろうなと思います。わにわにシリーズは他にも数冊出ているので、ぜひ手にとってみてください。 〔裏表紙〕 「川崎フロンターレと本を読もう!」事業について 2025年のテーマ 川崎フロンターレ選手がおすすめする「おいしい本」を紹介 写真:過去に実施した「おはなし会」の様子 この冊子「キックオフ!読書のまちかわさき」は2025年度でvol.17となりました。今年、川崎フロンターレはクラブ創立29周年を迎えます。「29(にく)周年」企画として食べ物にまつわるおすすめの一冊を選手たちが紹介しています。 この他、川崎市教育委員会と川崎フロンターレでは2025年度、読書普及イベントをはじめ、図書館利用マナー等を伝える人形劇、子どもたちに本を読み聞かせる「おはなし会」などを盛り込んだイベントを市立小学校で行います。この冊子や多彩な事業を通じて、少しでも読書を身近に感じていただけたら幸いです。 アンケートにご協力ください。 オススメの1冊を紹介してくださった方の中から抽選で! 50名様にフロンターレオリジナルブックカバーをプレゼント! 応募締切 2025年11月16日 日曜日 写真:2025シーズンのユニフォーム柄のブックカバー ※画像デザインはイメージです。 アンケートフォームのQRコード