かわさき図書館だより 第60号 令和5年2月15日発行 目次 p1 かわさき電子図書館 麻生区に返却ボックス シネマアワード特集 p2 いとうみくさん講演会 We Love!KAWASAKI 読書のまちかわさき読書活動優秀団体 p3 知っていますか?県立川崎図書館 ボランティア講座のお知らせ p4 フロンターレ選手と本を楽しもう 読み聞かせボランティア講座報告 各館の記事 5つのまちがいさがし(59号正解) 市内在住・在勤・在学者の皆様へ  貸出カード更新はお早めに! かわさき電子図書館始動! 2023.3.21 24時間いつでもどこでも、パソコンやスマートフォン・タブレットを使って、読書を楽しむことができる電子書籍の利用サービスを開始します(メンテナンス時を除く。)。 蔵書数は5000点を予定、小説や各種実用書のほか、子ども向けの図鑑や動く絵本などのコンテンツもご利用いただけます。 対象は市内在住・在勤・在学者の方になりますので、図書館貸出カードの更新をお早めに! 詳しくはHPや館内ポスター・チラシをご覧ください。 ※ご利用は無料ですが、通信料等は自己負担となります。 小田急線栗平駅に返却ボックス設置! 小田急線栗平駅改札前にて昨年12月22日から、市内で9箇所目となる図書返却ボックスが利用できるようになりました。 今回の設置は小田急電鉄株式会社のご協力で実現したもので、ボックスには今回も川崎フロンターレのご協力でふろん太くんなどのラッピングを施していただきました。 かわさきシネマアワード特集 川崎市立図書館全館で、今年も「映像のまち・かわさき」推進フォーラムと連携した企画として、映画の原作本コーナーを設置してかわさきシネマアワードを盛り上げています。 1月から2月にかけて、市内各館で過去に映画化された作品の原作本やノベライズを集めて特集します。 この機会に、本を通じて映画の世界をお楽しみください。 令和4年度読書普及講演会いとうみくさん講演会「物語を描くということ」 令和5(2023)年1月27日に、中原市民館多目的ホールにおいて、読書普及講演会を開催しました。 当日は強い寒波の影響で気温が低く雨から雪の予報にもかかわらず、市内各所や遠方からも、80人以上の方々にご参加いただきました。 いとうみくさんは、作家になったいきさつや物語づくりの一端、作品の生まれた経過などをユーモアを交えながらお話しくださり、作品創作の裏側を知ることができたのみならず、児童文学を書いてみたいと思っている方にも実践的で参考になった内容でした。 会場のあちこちで興味深いお話に熱心に聞き入っている姿がみられました。 講演の後には質疑応答があり、「コロナ禍による影響はありますか」「人物像を描くヒントをください」などの質問に、「児童文学の書き手は子どもの生活や友達のありかたの変化に悩んでいる」ことや「例えば自分とは合わないと思う人を主人公にして描くと、かえって面白いキャラクターが生まれることがある」と、第一線で活躍する作家ならではのお話をしてくださいました。 講演会終了後にはサイン会を実施し、いとうみくさんと交流する機会も持て、皆さんから好評のうちに終了しました。 読書普及講演会は毎年開催しています。 来年もぜひお楽しみに! 第47回 We Love KAWASAKI 今回は、先日開催した読書普及講演会の講師、川崎市出身の児童文学作家いとうみくさんの著作をご紹介します。 『糸子の体重計』 いとうみく/作  佐藤真紀子/絵  童心社 2012年 食べることが大好きな小学5年生の糸子とそのクラスメートの物語です。 各章では、それぞれの視点から学校や家庭での様々な悩みや思いが綴られています。日本児童文学者協会新人賞を受賞した著者のデビュー作です。 2022年には続編『ちいさな宇宙の扉のまえで』が発売され、6年生になった糸子達にまた会うことができます。 『おねえちゃんって、もうたいへん!』  いとうみく/作  つじむらあゆこ/絵  岩崎書店 2012年 小学1年生のココ。 ママが再婚してパパと妹の4人家族になったのですが、妹はココより体が大きくてうるさくてかいじゅうみたいです。 おかあさんをとられてしまったようで悲しい気持ちのココでしたが「おねえちゃん」として奮闘します。 現在シリーズ8冊目まで発行されている、ココちゃんの物語です。 『ぼくんちのねこのはなし』 いとうみく/作 祖敷大輔/絵 くもん出版  2021年 16歳(人間でいうと80歳位)のおじいちゃん猫の「ことら」。 家族である「ことら」の看取りが小学生の僕の視点で書かれており、死について考えさせられます。 「ことら」は、いとうさんの家で飼われていた猫がモデルだと講演会で伺いました。今年の第38回坪田譲治文学賞受賞作品です。 読書のまち・かわさき読書活動優秀団体に読みきかせ“たまちゃん”が選ばれました 多摩図書館等で活動されている、読みきかせ“たまちゃん”は、今年で活動20年を迎えたボランティア団体です。 図書館での読みきかせを定期的に開催しており、おすすめ絵本の展示、装飾、リスト配布など、積極的に活動されています。 今後も「お母さんが我が子に読んであげるような気持ちで読みきかせをする」をモットーに、活動を続けていかれることでしょう。 知っていますか?県立川崎図書館 昭和33年から60年近く川崎区富士見に設置されていた県立川崎図書館は、ものづくり技術を支える機能に特化した「ものづくり情報ライブラリー」として、平成30年5月15日に川崎市高津区の「かながわサイエンスパーク(KSP)」に移転開館しました。 県立川崎図書館は、自然科学や産業技術の専門書、特許・規格情報等の提供のほか、全国屈指の21,000冊もの社史コレクションがあるなど、特徴ある図書館です。 ものづくりに関連する催事や講演会、知的財産に関する相談等の事業を行っています。 昨年12月には、当館が所蔵する社史のうち、前年に刊行された社史約200冊を一堂に展示する、全国で唯一の機会「社史フェア2022」を開催し、好評を得ました。 他にも、スーパーボールの発射台でロケットを飛ばす「子ども科学実験室」や、砂と水を入れたペットボトルで液状化現象を体感する「大人の理科教室」などを開催しました(いずれも令和4年度)。 今後も多彩な企画を準備しておりますので、詳細は県立図書館のホームページをご覧ください。 また今年度、新たに「電子書籍サービス」を開始しました。 調査や研究に役立つ辞書・事典類を中心に提供しています。 辞書・事典類は図書館では貸出ができないことが多いですが、県立の図書館の電子書籍サービスでは、24時間、ご自身のパソコンやスマホ、タブレットから閲覧することができます。 神奈川県内に在住、在勤または在学の方は、県立の図書館のカードを作成することで、電子書籍サービスもご利用いただけます。 今回ご紹介したのは、県立川崎図書館のサービスの一部です。 ぜひご来館いただき、たくさんのものづくり情報に触れていただければと思います。 県立川崎図書館のご案内 開館時間 9時30分~19時30分(月曜日~金曜日) 9時30分~17時30分(土曜日、祝日) 所在地 川崎市高津区坂戸3-2-1 かながわサイエンスパーク(KSP)西棟2階 電話番号 044-299-7825 最寄り駅 JR南武線武蔵溝ノ口駅 東急田園都市線・大井町線溝の口駅 休館日 日曜日(祝日の場合を含む) 毎月第2木曜日(ただし、祝休日にあたるときは翌金曜日) 年末年始、資料総点検期間 HP 「神奈川県立川崎図書館」で検索! ご利用上の注意 本の貸出をご希望の方は、県立の図書館のカードをお申込みいただく必要があります。 (川崎市立図書館の貸出カードはご利用いただけません) 文・写真 県立川崎図書館 ボランティア講座のお知らせ(全2回) 図書館や学校などで読み聞かせのボランティアをされている方向けのスキルアップ講座です。 講師:代田 知子氏(日本子どもの本研究会会長) 日時:1回目令和5年2月17日(金)午前10時~12時 2回目令和5年3月10日(金)午前10時~12時 場所:中野島小学校1階特別活動室 人数:50名 申込み:多摩図書館電話044-935-3400  令和5年2月1日(水)午前10時から(先着順) 対象:興味のある方、2回参加できる方 フロンターレ選手と本を楽しもう! 川崎フロンターレの選手が本の読み聞かせを行う「フロンターレ選手と本を楽しもう」事業は今回で14年目。  昨年、一昨年とリモートでの開催でしたが、今年は3年ぶりに実会場で開催し、定員の2倍の申込者の中から抽選で選ばれた親子43組86名が参加しました。 今年は川崎「フロ」ンターレ、「26(フロ)周年」ということでお風呂にちなんだ絵本「おふろだいすき」(福音館書店)と「パンダ銭湯」(童話館)の2冊を、佐々木旭選手と五十嵐太陽選手(2023年はレノファ山口FCに期限付き移籍)が読み聞かせてくれました。 選手によるリフティング技の披露や質問コーナー、ふろん太も加わっての図書館クイズなども行われ、最後は1組ずつ選手・ふろん太と記念撮影をして1時間30分のイベントを終了しました。 会場のグランツリー武蔵小杉AQUA DROP では、事前申込みの参加者以外にも2階・3階の吹き抜けから大勢の方が観覧していました。 川崎市立図書館ではイベント会場前にブースを設けてリユース本約100冊のほか、「キックオフ!読書のまちかわさき」冊子や図書館の利用案内と合わせて当日来場された方にお持ち帰りいただきました。 読み聞かせボランティアスキルアップ講座を実施しました 令和4年10月7日(金)に、中原図書館にて「絵本の力、読み聞かせの力」と題し、読み聞かせボランティアスキルアップ講座を行いました。 講師は元保育士で絵本作家でもあり、全国各地で読み聞かせを行っている、「聞かせ屋。けいたろう」氏です。 豊富な経験に基づいた実践的な講義内容に、参加者の関心も高く、質疑応答も活発に行われました。 5つのまちがいさがし(59号正解) 間違いの部分 おはなし会看板右下の傷、絵本の中の雲の形、左端の子のもみあげの形、左から2番目の子の口、真ん中の子のリボン *川崎市立図書館の最新情報については、図書館ホームページをぜひご覧ください! 図書館ホームページ:https://www.library.city.kawasaki.jp/index.html かわさき図書館だより 第60号 編集・発行/川崎市立中原図書館・川崎市立図書館企画委員会 〒211-0063  川崎市中原区小杉町3-1301  TEL 044-722-4932 川崎図書館 200-7011 幸図書館 541-3915 高津図書館 822-2413 宮前図書館 888-3918 多摩図書館 935-3400 麻生図書館 951-1305 大師分館 266-3550 田島分館 333-9120 日吉分館 587-1491 橘分館 788-1531 柿生分館 986-6470  菅閲覧所 946-3271 各館記事 川崎図書館 大師分館開館当時 川崎図書館大師分館は平成7年(1995年)11月、教育文化会館との複合館として、「川崎大師 パーク・ホームズ」の2階に開館しました(愛称:プラザ大師)。 当時は、約2万5千冊の蔵書(うち児童図書1万1千冊)を備え、1人3冊まで2週間借りられる事になっていました。 現在は蔵書数4万9千冊(うち児童書1万7千冊)と当時の約2倍にのぼり、1人10冊、2週間借りることが可能です。 また、開館当時から「おはなし会」もすでに開催され、現在も変わらぬ人気を保っており、市民館機能も担っていますので、学習室や実習室、談話室等をも備えています。 当時から大師地区の自主的な学習・文化活動の拠点であり、幅広い生涯学習に対応できる施設として、地域の方々から親しまれています。 幸図書館 市民館ジャックに参加しました!! 子どもたちが企画する幸市民館の「市民館ジャック」が9月17日に開催され、図書館も「図書館でおすすめの本をえらんで福袋をつくろう!」というテーマで参加しました。 子どもたちが他の人にも読んでもらいたい本を1冊選び、おすすめの理由などを書いたカードを入れてラッピングをした「手紙つき福袋」を作りました。 福袋はどんな本かわからない状態で他の人に貸し出し、借りた人にはカードに感想を書いて本と一緒に持ってきてもらいました。 返事つきのカードは本と一緒に10月15日から図書館内で展示をしました。 福袋を作ってくれたお友達にお返事が届いたかな・・・。 中原図書館 乙女文楽鑑賞会を開催しました 令和4年12月18日(日)午前11時から、中原図書館の多目的室で公益財団法人現代人形劇センターの皆さんにご出演いただき、乙女文楽鑑賞会を開催しました。 ひとみ座乙女文楽教室の修了生による「二人三番叟(ににんさんばそう)」を上演したほか、一人で操る人形の解説、質疑応答と、充実の時間で、参加された皆さんからは大変好評でした。 乙女文楽とは、文楽から生まれた女性の一人遣いによる人形浄瑠璃として始まりましたが、今は男女にかかわらず引き継がれています。 演者と人形の息の合った動きに魅了されて、あっという間のひとときでした。当日は文楽を中心とした伝統芸能の本を集めて会場に展示し、伝統芸能と本を繋ぐイベントとなりました。 今後も様々なイベントを企画していきますので、是非ご注目ください。 高津図書館 おはなしのへや、再開しました! 館内工事やコロナの影響でしばらく閉鎖していましたが、10月より再開しました。 以前のとおり、靴を脱いでくつろいで絵本や紙芝居をみることができます。 部屋の中には、赤ちゃん向けの絵本、小さいサイズの絵本が置いてあります。 また、児童コーナーも、児童用のテーブル(4人掛け×2台)を増設し、小学生が調べものや勉強ができるようになりました。 宮前図書館 自動車文庫が鷺沼小学校を訪れました 令和4年11月13日(日)、鷺沼小学校にて、「スイッチ!サギヌマ まちかどシェア@がっこう」が開催され、自動車文庫が運行参加しました。 当日は、宮前市民館の「Caféみやまえ」や宮前区役所の「宮前区ふるさとアーカイブ展」とも連携し、400人近くの来場者が訪れました。 子どもたちが多くの本を読んだり、図書館車の中を探検したり、読み聞かせに参加したりして、イベントは大いに賑わい、来場者も楽しんでいる様子でした。 宮前区PRキャラクターのメロコスも本を読みにきました 多摩図書館 多摩区郷土史入門講座を実施します。 区制50周年を迎え、多摩区は登戸地区の区画整備事業で大きな変貌を遂げています。 小田急線、南武線の歴史を通じて鉄道開発の視点から変わりゆく姿を学びます。 日時 第1回3月5日(日)「南武線の歴史と多摩川流域の発展」 講師 鶴見邦男氏(稲田郷土史会会長) 第2回3月19日(日)「小田急線の歴史と多摩区の発展」  講師 永江雅和氏(専修大学経済学部教授)     *いずれも午前10時から12時 場所  多摩市民館第1会議室  定員  30名(先着順) 参加費  500円(資料代)  申込  令和5年2月15日(水)10時から多摩図書館カウンターまたは電話(044-935-3400) 麻生図書館 栗平駅に図書の返却ボックスを設置しました 川崎市内で9か所目、麻生区では初めての図書返却ボックスを、小田急線栗平駅改札前に設置し、12月22日から利用を開始しました。 今回は小田急電鉄株式会社のご協力で改札前通路への設置が可能となりました。 また、ボックス本体には、川崎フロンターレのご協力でふろん太やつばきちゃんのラッピングも施されています。 ぜひご利用ください。 ラッピングを施した返却ボックスは市内4か所目ですが、設置場所の都合で、裏面にワルンタがいるのはJR鹿島田駅と栗平駅の2か所だけです。 ご利用の際は裏面もチェックしてくださいね。 利用可能時間は小田急線の始発から最終列車までとなります。 川崎市立図書館の本以外や、CD、付録にCD等のディスクがついた本などは返却いただけません。 投函後、返却処理が完了するまでに1~3日程度かかります。