読書のまち・かわさき通信No.109 2026年2月発行川崎市教育委員会事務局 1月14日(水)、中原市民館において第2回全市図書ボランティア研修会を開催いたしました。7月の第1回図書ボランティア研修会に引き続き、学校図書館におけるボランティア活動の充実を図ることを目的としています。今回は、童話作家の茂市久美子氏を講師としてお招きし、「子どもの純粋な想像力を育む童話作品」と題してご講演いただきました。 講演では、「大人になったら童話をかきたいと思った」という小学生の頃からの夢、そして、生まれ育った岩手県の動物たちとのエピソードをお話していただきました。また29歳でヒマラヤへ行き、「富士山より高いところに住んでいる人はどんな昔話をかいているのだろう」という探究心から、ヒマラヤの男性が語る昔話をヒントに実際に作品を作るに至った経験をお話していただきました。「漫画やアニメよりは文字」「自分で空想する方が性に合っている」という茂市氏の言葉通り、一生を童話だけで生きてきたとおっしゃるに至る、作品を生み出すまでの取材への情熱についても教えてくださいました。茂市氏の作品『ふたりはいつもともだち』の中に出てくる鳥羽水族館のジュゴン「セレナ」とアオウミガメの「カメキチ」のエピソードは実際の取材で得たエピソードがもとになり、作品に生かされていることがよくわかりました。 茂市氏からは「本は心の養分。必ずその子が大切に思える本があるはず」「本は一生の宝。一冊でもよいから子どもたちには好きな本を見つけてほしい」というメッセージをいただきました。「作品は我が子のよう」という言葉も手掛かりにしながら、童話が生み出されるまでの過程をたどる、心温まる素敵な時間となりました。 ~講演参加者の感想(一部抜粋)~ ・お話をお聞きして、動物たちの動きの文章に改めて注目して読んでみたいと思いました。 ・普段の何気ない会話などから、物語のたねを見つけられることに感心しました。 ・図書ボラ、学校司書として、お話ができた背景を子どもたちに伝えながら本を紹介できたらと思いました。 ・子どもにとって本は一生の宝物、文字で空想するというお話が印象に残りました。児童書を読む上で話の種をふくらませていくのは大切なことだと気づきました。 ・本は心の養分。必ずその子に合った本があるはずなので、見つけてあげる手助けをしていきたいと強く思いました。 ・学校司書をしているので、子どもたちに大切な1冊を見つけてもらえるよう、いろいろ自分自身も読んで紹介していきたいと思いました。 今年度も、人形劇団ひとみ座による人形劇と川崎フロンターレスクールコーチによる読み聞かせを市立小学校3校で実施しました。 10月1日に菅生小学校、12月22日に南百合丘小学校、12月23日に宮前小学校で行われ、いずれも1年生が参加しました。 ひとみ座による人形劇では、ふろん太くんとワルンタくんが登場し、人形劇の中でバラバラになってしまったサッカーボールを集めるために、「どくしょすき」というキーワードから本に関するクイズに子どもたちが挑戦しました。フロンターレのコーチも人形劇やクイズのMCとして登場し、クイズではたくさんの手が挙がり、子どもたちが夢中になって取り組む様子がうかがえました。 続いて、コーチによる読み聞かせが行われました。絵本のラインナップは以下のとおりです。 スクリーンに映し出された絵を見ながら、子どもたちは時に真剣な表情で聞き入り、時に思い切り笑うなど絵本の世界に入り込んでいる姿が見られました。また最後には、劇団員の皆さんやコーチとハイタッチをするなど、子どもたちが楽しく参加していた様子が伝わってきました。