2023年2月 発行 川崎市教育委員会 No.97 第2回 全市図書ボランティア研修会 1月10日(火)、中原市民館において第2回全市図書ボランティア研修会を開催いたしました。7月の第1回に引き続き、学校図書館におけるボランティア活動の充実をはかることを目的としています。今回は、絵本作家である浜田桂子様を講師としてお招きし、「子どもの心に寄り添って〜私の絵本作り」と題してご講演いただきました。 講演では、絵本を作るきっかけとなった経験やご自身の絵本作りへの思い、作品に込めた願いなどをお話しくださいました。また、お話の間には、いくつかのご自身の作品の「読み聞かせ」をしてくださり、絵本の世界に浸ることができました。浜田さんのお話やご紹介いただいた作品からは、「自分がどれだけ大切な存在であるか」「成長をどのように受け止めていくか」「平和とはどのようなことなのか」ということについて、読み手に感じたり考えたり知ったりしてほしいというメッセージが伝わってきました。 講師紹介 絵本作家 浜田桂子 氏 1984年『あやちゃんのうまれたひ』(福音館書店)でデビュー。絵本に『おめでとうかいぎ』(理論社)など多数。日本・中国・韓国12名の絵本作家と平和絵本シリーズを企画。『へいわってどんなこと?』を3国共同出版(日本は童心社)。国内外の子どもたちと命と平和を考えるワークショップを行っている。 日本児童出版美術家連盟理事長、日本ペンクラブ「子どもの本」委員会委員、日本文芸家協会会員。 参加者の感想(一部抜粋) ・子どもたちと、絵本を通して、たくさんの嬉しい思い出を一緒につくっていきたいです。きっと私にとっても一生の宝の時間になると思います。 ・浜田先生の作品やお話は身近で伝わりやすく、またとてもあたたかく感じられるもので、自分の中にストンと自然に入りこんできました。また先生の読み聞かせもすばらしく優しくて聞きながら笑ったり涙がにじんだりしました。場所や時代が変わっても、決して変わらないもの、大事なもの、そうした事がつまった作品たちだと思います。 ・絵本を手渡す立場にあるとは幸せなことであると同時に責任も感じます。感性の鋭い子ども達に、自分が大切にされていると感じられるような本選び、読み聞かせをしていこうと思います。声で抱きしめているという感覚を忘れないようにいようと思いました。 ・伝えたいことがあってもうまく説明することができないことがありますが、絵本を通して考えてほしいこと、大切にしてほしいことを伝えることが出来るとあらためて思うことが出来ました。又、子どもだけではなく、大きくなった私たちでも理解しやすく心にひびくことがたくさんあります。 ・心があたたまり何度も涙してしまう講演会でした。素敵な時間をありがとうございました!小学校の朝読み聞かせでさっそく読みたいと思います。   川崎フロンターレとの協働イベント! 11月23日(水・祝)に「読書のまち・かわさき」事業の一つとして、「フロンターレ選手と本を楽しもう!」を実施しました。川崎フロンターレ 佐々木 旭 選手と 五十嵐 太陽 選手(2023年はレノファ山口FCに期限付き移籍)が登場し、華麗なリフティングを見せた後、23組の参加者の前で「おふろだいすき」、「パンダ銭湯」を読んでくれました。マスコットキャラクターの「ふろん太」くんも登場し、参加者を盛り上げてくれました。子ども達は、選手による読み聞かせや図書館クイズ、選手への質問など、楽しく本に興味を持てるようなイベントを楽しみました。 キックオフ!読書のまち かわさき 「キックオフ!読書のまち かわさき」(リーフレット)の発行は今年度で14年目となりました。今回のテーマは「心がほっこりする一冊」です。今年は、川崎フロンターレがクラブ創設26周年と、Jリーグでは唯一「フロ」が付くクラブ名を持つフロンターレにとっては、記念すべき年です。 今年の読書リーフレットでは、「フロ」にちなんで、心がほっこりする1冊を、川崎フロンターレの選手が紹介する内容となっています。 リーフレットは、市立の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校に配付しており、市立図書館や教育文化会館・市民館でも配布しています。 令和4年度 学校司書「地区研修会」を開催しました 川崎市では、平成27年度、各区小学校1校に学校司書モデル校を配置したことを始まりに、現在、小学校70校に学校司書を配置しています。学校司書は、システムによる蔵書管理の補助や、学校図書館を活用した授業における学習支援など学校図書館利用の促進に資する業務を担っています。それぞれの学校での学校図書館の利用が一層充実するよう、年4回の学校司書研修会に加え、今年度は11月30日(水)に区ごとの研修会を実施しました。当日はどの区でも活動の情報交換が活発に行われました。また、会場となった学校の学校図書館を見学し、他校の様子を知る機会にすることができました。