読書のまち・かわさき通信NO.103 2024年7月発行 川崎市教育委員会 第1回全市図書ボランティア研修会7月2日(火)に、第1回全市図書ボランティア研修会が、中原市民館で行われました。この研修会は学校図書館におけるボランティア活動の向上を図ることをねらいとしています。 今回は、講師に東京学芸大こども未来研究所教育支援フェローの原口 直氏をお招きし、『学校の著作権』をテーマにご講演いただきました。当日は各学校の図書ボランティアの方々を中心に約110名の方が参加され、スマ―トフォンで著作権に関する意識調査やクイズなどに答えたり、共有をしたりしながら楽しく学びを深めていました。 学校における著作権において、図書館だよりの作成時や授業支援時のイラストや画像などについてはフリーの素材であっても、利用規約があるということを教えていただきました。参加された方の「著作権」という言葉への反応は、講演の冒頭では「難しそう・・」という言葉を思い浮かべた方が多かったようですが、図書館や学校における著作権についての具体的な事例を挙げていただき理解が深まったとともに「作品には作品を作った人がいる。大事に考えたい。」という著作権に対するポジティブな思いを抱けるようになった素敵な講演会でした。 講師紹介 講師:原口 直 氏     <プロフィール> 長野県生まれ、神奈川県・長野育ち。東京学芸大学教育学部卒業後、大手プロダクショングループ勤務を経て国公立中学校で音楽教諭として勤務。現在は、東京学芸大学こども未来研究所 教育支援フェローとして講演活動・情報発信を行っている。 参加者の感想(一部抜粋) ☆手作りの作品やPOPを作成することが多く、とても勉強になりました。 ☆出版物の紹介に関して疑問に思っていたことがクリアになり、今後に役立てたい。 ☆小5授業「図書館を使いこなそう」でも著作権について取り上げてあるので勉強になった。 ☆読み聞かせの時に本のキャラクターを描いていて、「どうなんだろう」と思っていましたが、 これからは迷うことなく作成することができます。 ☆楽しくわかりやすく教えていただきました。サイトでもさらに勉強したいです。 「読書のまち・かわさき」事業推進会議 6月4日(火)に中原図書館において、令和6年度第1回「読書のまち・かわさき」事業推進会議が行われました。 今年度より、これまでの子ども読書活動連絡会議が事業推進会議と一本化され、当日は、学識経験者や学校等関係者、社会教育・行政関係者、図書ボランティアや総括学校司書など読書活動にかかわりのある方々にご参加いただき、「読書のまち・かわさき」事業や、子どもの読書活動の推進についての意見交換が活発に行われました。 小・中・高等学校での読書活動の報告からは、学校図書館の利用状況や、中学生の読書離れ、公共図書館における電子図書の利用についての意見交換がありました。また、今年度は市内全小学校に学校司書の配置が完了したことから、読書活動のさらなる充実に向けて話し合いが行われました。さらに市制100周年を記念した『読書のまち かわさき』事業について多岐にわたってそれぞれの立場からの意見や考えを共有することができました。  これからの図書館に求められることは多様化していきますが、図書館に来館する子どもたちを大切にし、一人でも多くの子どもが読書に興味をもてるように、この会議を通してこれからも話し合いを深めることが大切だとの声が多く聞かれました。 『読書標語』『読書ポスター』『本の紹介文』の募集 今年も「読書のまち・かわさき」では、子どもたちが興味・関心をもち、主体的な読書活動につながるように、児童生徒のみなさんから『読書標語』『読書ポスター』『本の紹介文』の読書活動作品を募集します。日常生活での本についての思いや、読書を通して味わった様々な感動があふれる作品の応募をお待ちしています。 応 募 部 門 (1) 読書標語   対象:小学校1年~4年 (2) 読書ポスター 対象:小学校1年~高校3年 (3) 本の紹介文  対象:小学校5年~高校3年 募 集 期 間  令和6年6月24日(月)~9月4日(水) ※作品の一部は「読書のまち・かわさき 子ども読書カレンダー」等に掲載し、  広報活動に活用させていただくことがありますので、ご了承ください。  応募方法など、詳しくは各学校の担当の先生にお問い合わせください。