読書のまち・かわさき通信No.101 2024年3月発行 川崎市教育委員会事務局 第2回 全市図書ボランティア研修会 1月9日(火)、中原市民館において第2回全市図書ボランティア研修会を開催いたしました。 7月の第1回に引き続き、学校図書館におけるボランティア活動の充実をはかることを目的としています。 今回は、書店「読書のすすめ」店長である清水克衛様を講師としてお招きし、 「子ども時代に読む本~強く、優しく、かっこいい言葉に出会おう~」と題してご講演いただきました。 講演では、清水様が司馬遼太郎の『竜馬がゆく』を読み、感銘を受け、一冊の本との出会いで人生が変わったことや、 子どもたちに良い本をすすめる上で、泣く(N)笑っちゃう(W)びっくりする(B)本を選ぶと良いといったアドバイスなど、 ユーモアたっぷりにお話して下さいました。 また、図書館を子どもたちにとって楽しい、面白い場所にしてほしいことや、 一度常識から離れて考えてみることの大切さ、知識と知恵のちがいなど、清水様から多くの気付きを与えていただきました。 講師紹介 「読書のすすめ」店長 清水克衛氏 大学卒業後、大手コンビニエンスストアの店長を10年間つとめた後、1995年に書店「読書のすすめ」を開業。 全国からお客様が押し寄せる繁盛書店となる。 「読書のすすめ」の売れ筋本から、全国でのベストセラー本が生まれる現象が続出、出版流通業界内で熱い注目を浴び続けている。 2003年にNP0法人「読書普及協会」を設立。 本との出会い、人との出会い、出来事との出会いを提供しながら講演活動を続けている。 書店「読書のすすめ」代表 NPO法人読書普及協会会長 著書 中高時代に読む本50、本屋さんがくれた奇跡、あたりまえを疑う勇気他多数 参加者の感想(一部抜粋) 膨大な読書量に裏打ちされた『生きていく知恵』をユーモアたっぷりに教えて頂き有意義な時間となりました。 大変面白く、楽しかったです。最後に『NWBの法則』を教えて頂きましたが、正にそんな講演だったと思います。 良い意味で予想外でした。子供たちに本を楽しんでもらいたい立場として、まず自分がもっと視野を広くして、 感情を豊かにする本と出会いたいと思いました。 自分自身の概念を覆し、魅力のある図書室をつくれるよう努力したい。もっともっと良い本に出会いたいと思いました。 清水店長の本屋さんに行ってみたいです。YouTube登録します。 年が明けて、気持ちを新たにと考えていたところに、更に気持ちを奮い立たされるお話をいただきありがとうございました。 『概念を壊す』ことに意識を向けて、挑戦したいと思います。 川崎フロンターレとの協働イベント! 11月18日(土)に「読書のまち かわさき」事業の一つとして、「フロンターレ選手と本を楽しもう!」の イベントをグランツリー武蔵小杉で実施しました。 川崎フロンターレ 佐々木 旭選手が登場し、参加者の前で 『はっきょいどーん』(やまもと ななこ/作 講談社)、 『どうするティリー?』(レオ・レオーニ/著 谷川俊太郎/訳 あすなろ書房)を読み聞かせました。 マスコットキャラクターの「ふろん太」くんも登場し、会場を大いに盛り上げてくれました。 参加した親子は、選手による読み聞かせや図書館クイズ、選手との写真撮影などを楽しみました。 キックオフ!読書のまち かわさき 「キックオフ!読書のまちかわさき」(リーフレット)の発行は今年度で15年目となりました。 今年の川崎フロンターレのクラブキャッチフレーズが「Exceed_」ということで、テーマを「挑戦するときに読む本」とし、 挑戦をするときに読むおすすめの一冊を、川崎フロンターレの選手が紹介しています。 リーフレットは、市立の小学校、中学校、高等学校、特別支援学校、各図書館や教育文化会館・各市民館に配布しました。 来年度から 学校司書が全校配置になります! 児童の読書活動の充実や学習支援の充実に向け、令和4年度には70校、令和5年度には92校に学校司書配置の取組を進めてきました。 いよいよ来年度、全市小学校114校で学校司書が配置されます。   すでに学校司書が配置さている小学校では、来館児童数・貸出数の増加などの児童の読書活動の広がりや学校図書館の環境整備の充実、 教職員と連携した授業支援の拡充等の取組が進んでいます。 学校における読書活動は、児童が、生涯にわたって読書に親しみ、読書を楽しむ習慣を形成していく上でかけがえのない大きな役割を担っています。 学校司書が全校に配置されることで、さらに学校における児童の読書活動を推進していきます。