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「10代に突入したアナタ」におくるブックガイドNo.40

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2024年1月~6月までに選んだ図書の中から「10代に突入したアナタ」におくるブックガイド。
図書館のイチオシおすすめ本を読んでみませんか。

*ここで取り上げた図書は川崎市立図書館に所蔵されています。

学校に行かない僕の学校
学校にいかない僕の学校 尾崎英子/作
ポプラ社 [913ガツ]
中学2年生の薫は、ある出来事から、自分の責任ではないかと感じ全ての気力を失う。学校にも行けなくなり、家に居るのが辛くなってしまった。母にフリースクールを勧められ、寮生活をすることに。そこで悩みを抱えた仲間たちと過ごす中で、誰にも言えずにいた胸の内を明かせるようになった。そして彼らはフリースクールを卒業して、それぞれ違う夢に向かっていく。
電子仕掛けのラビリンス
電子仕掛けのラビリンス 石川宏千花/作
理論社 [913デン]
無料アプリ「HOOP」。最近急激にユーザーを増やしているSNSアプリだ。夏子は幼馴染で親友のユキナに誘われたが、断り続けている。ユキナは「HOOP」で出会った男性ニルにのめりこんでいき、やがて学校にも来なくなった。夏子は、そんな親友を取り返すべくニルに接触し、避けていた「HOOP」でやりとりを始める。夏子は果たして、ユキナを取り返すことができるのか…。
友だちがしんどいがなくなる本
友だちがしんどいがなくなる本 石田光規/著
講談社 [361]
友達づきあいはしんどいけれどぼっちは嫌だ。スクールカーストを維持するために友達の輪にしがみつく。こんなしんどい友達づきあいを少しでも楽にするための秘訣がここにある!友達はなるのも難しいし、それを維持し続けるのも難しい。繊細な関係だからこそ、縛られるのでなく、自分のよりどころを大切にすることの重要性がわかる。人間関係に悩む多くの学生におすすめの一冊。
ようこそ!思春期
ようこそ思春期 レイチェル・グリーナー/文 クレア・オーウェン/絵 浦野匡子/訳・解説 艮香織/訳・解説
大月書店 [367]
10代になると心やからだの変化が起こる思春期の時期を迎えて、他人との違いを敏感に感じることがあります。大人に一歩近づく心やからだの成長に伴う、性別、人種、宗教などそれぞれの多様性を意識し、わかりやすく教えてくれるイギリスで生まれた性教育の絵本です。
選挙、誰にいれる?
選挙、誰に入れる? 宇野重規/監修
Gakken [310]
数年後、皆さんも18歳になれば成人です。選挙権と言われても、そもそも何で選挙に行くのかわからないんですけど…そんなアナタに読んでほしいのがこの本!わかりやすく、選挙や政治とは何か、そして選挙の争点、例えば貧困や環境問題など、SDGsの目標とも重なる38のポイントを解説してくれます。選挙結果はアナタの生活を左右します。少しでも良い未来を「選ぶ」ための知識は、早めに知っても損はない!
もしもミツバチが世界から消えてしまったら
もしもミツバチが世界から消えてしまったら 有沢重雄/著 中村純/監修
旬報社 [646]

一夜にして働きバチが消えてしまった。ハチの巣に女王バチやハチミツを残したまま。不思議なことに死がいも見つからない。原因不明の現象は「蜂群崩壊症候群(CCD)」と呼ばれ世界各地で起こっている。ハチミツ、ローヤルゼリー、蜜ろうなど多くの恩恵を受けている私たちは、作物の受粉を助けるポリネーターとして活躍し、人間にとって重要な存在のミツバチたちとどう共存していくのか。謎多きミツバチの生態に迫る一冊。
まぼろしの巨大クラゲをさがして
まぼろしの巨大クラゲをさがして クロエ・サベージ/作 よしいかずみ/訳
BL出版 [Eマボ]
モーリー博士は寝ても覚めてもクラゲのことが頭から離れません。うわさに聞いた、誰も見たことがない巨大クラゲをいつか見つけたいと思っています。研究チームと一緒に北極に向かって冒険に乗り出しました。北の海で繰り広げられる博士たちの冒険はいったいどうなるのか。海の生き物たちのかわいい仕草や表情、細部まで描かれた素晴らしいイラストもぜひご堪能ください。
サーファーガール
サーファーガール 麻生かづこ/作 かわいちひろ/絵
小峰書店 [913サフ]
父が亡くなり、海の近くの祖父母のもとへ引っ越してきたひなたは、突然砂浜で声をかけられ、母に内緒でサーフィンを始めた。不安もあったが、多くの人との交流が増え、どんどん技術も上達し、すっかりサーフィンに夢中に。ある日、ひなたは地元で開催される大会に出場することとなったが、直前にサーフィンをしていることが母にばれて、激怒されてしまう。普段は優しい母の態度が急変したのには、ある理由があった…。
海のなかの観覧車
海のなかの観覧車 菅野雪虫/著
講談社 [913ウミ]
ある夜、夢を見た。浜辺の遊園地にある動かない観覧車やメリーゴーランドで遊んだ夢。なぜか懐かしさを感じた透馬は、昔、遊園地に行ったかを母に尋ねた。母は、動揺しながらも「ない」と言い切る。疑問を感じていた透馬の元に差出人不明の手紙が届く。「誕生日おめでとう。あれから十年たったね。」手紙に同封された黒い砂を通じて透馬は幼い頃の記憶を取り戻していく。
17シーズン(セブンティーンシーズン)
17シーズン 百舌涼一/著
講談社 [913セブ]
中学2年生の天神は体育祭のスローガンに選ばれた作品に同級生音々の俳句の才能を感じ句会に誘う。誰とも関わりたくない気持ちを抱きながら目立たないように学校生活をおくっていた音々。戸惑いながらも、自分の気持ちを17音が表現してくれる俳句に魅かれていく。過去の苦い経験を乗り越えることができずに揺れ動く日々のなか、音々は文化祭で他校と俳句試合をすることになる。
泣いちゃうわたしと泣けないあの子
泣いちゃうわたしと泣けないあの子 倉橋燿子/著
講談社 [913ナイ]
ささいなことで泣いてしまう内気な性格のメイは、クラスの人気者リンと共に園芸委員を任された。不安に感じていたが、同じアイドルグループを推していることを知り、2人は距離を縮めていく。しかし、そのことを良く思っていない母に自分の思いを伝えられずにいた。ある日無断で遠方のライブを観に行き、大きなトラブルに発展してしまう。リンとの関係も悪化していく中、メイは自分の本当の気持ちに気づいていく。
かわいいわたしのFe
かわいいわたしのFe 神戸遙真/作 はーみん/絵
文研出版 [913カワ]
周囲から「かわいい」を期待される菜摘には、鉄オタという秘密の趣味があった。同じ新聞委員の羽ヶ崎くんに些細なきっかけでばれてしまうが、彼は撮り鉄だった。撮影が下手な菜摘に撮り方を教え、心の距離が縮まっていく。ある日、母親に連れられモデルのオーディションに向かう途中、羽ヶ崎くんから菜摘の推し電車の小湊鉄道を撮りに行くと連絡が来た。やりたい事と周囲の期待の間で迷う菜摘がとった行動は…。
妖花魔草物語
妖花魔草物語 廣嶋玲子/作 まくらくらま/絵
小峰書店 [913ヨウ]
大きな力を手に入れるため青年は……『処刑台のマンドラゴラ』。生で食すと叡智を得られるというキノコ『幽霊芝』。人を惹きつける食虫植物『誘惑のウツボカズラ』。自らの余命を延ばすために栄養を与え続ける『悪魔の時計草』。夢に現れた老婆が「助けて、思い出して」と訴える『夢紡ぐもの』など、植物が持つ力に魅了された愚かな人間たちを描いた、不気味で不思議な物語10話収録。      
行く手、はるかなれどーグスタフ・ヴァーサ物語-
行く手、はるかなれど 菱木晃子/作
徳間書店 [913ユク]
 人質として囚われていたデンマークを脱出したグスタフ。故郷に帰り耳にしたのは、彼の父を含むスウェーデン貴族や聖職者が次々処刑されたとの知らせだった。国を救うために、同志を募る旅はけして楽ではない。グスタフには懸賞金がかけられ、旧友さえも彼を裏切ろうと画策する。深い絶望の中にあっても祖国のために尽力した、スウェーデン建国の父「グスタフ・ヴァーサ」。 彼の若き日の物語が史実に基づき描かれている。
6days遭難者たち 
6days遭難者たち 安田夏菜/著
講談社 [913シツ]
家族関係に悩みや後悔をもつ3人の女子高生が、それぞれ別の理由から近隣の山へ共に登る。低い山とはいえ登山の準備もして、無事に頂上へ到達。しかし、帰りのルートを思いつきで変えたことで、道に迷い遭難してしまう。次第に追いつめられ、死と隣り合わせという極限の状況に。3人は何を思い、どう行動するのか。刻々と変わる状況と心理描写の臨場感に圧倒されます。読書で「生死の狭間」体験してみる?
もしもわたしがあの子なら
もしもわたしがあの子なら ことさわみ/作 あわい/絵
ポプラ社 [913モシ]
平凡な自分にモヤモヤとしていた中学2年生のひとみ。同じクラス人気者のしずかと一緒にいた時、押川さんが乗っていた車と事故に遭う。意識が戻り、何か様子がおかしいことに気づく。目の前に天使が現れ、3人をお互いが憧れる人に入れ替えてしまった。1週間入れ替わって生活してみると、それぞれの苦労に気づく。自由に堂々と生きようと気づかせてくれる1冊。
はなしをきいてー決戦のスピーチコンテスト―
はなしをきいて マギー・ホーン/著 三辺律子/訳
理論社 [933ハナ]
スピーチコンテストで優勝を目指す主人公ヘイゼル。友達がいない彼女の学校での話し相手は、おしゃべりな男子タイラーのみ。彼は、学校のマドンナ、エラ・クインに振られた腹いせに、彼女の悪口を言いふらしていた。ある日、エラ・クインが、SNSでの性的な嫌がらせを受けていると知ったヘイゼルは……。秘密を抱える陰キャ女子ヘイゼルが、超クールなスピーチでタイラーや先生に立ち向かうまでを描いた物語。
透明なルール
                                    NO  IMAGE        佐藤いつ子/著
KADOKAWA [913トウ]
中学2年生になり新しいクラスで、なんとかボッチを回避できた優希。だが、周囲に嫌われまいと本心を隠している自分に違和感を感じている。一方、転校生の愛がクラスで放った空気を読まない一言が強く心に残る。彼女がIQ指数が高いギフテッドゆえに周囲と馴染むことができず悩んだ過去を知り、優希は自分の気持ちに素直になろうと考え始める。