「10代に突入したアナタ」におくるブックガイド No.17
本好きにも、本好きじゃないひとにも!
「10代に突入したアナタ」におくるブックガイド NO.17
![]() | 八束澄子/作 |
講談社 | |
小5の乙葉と、歳の離れた姉の桐子は、小さい頃両親に置き去りにされ、おばあちゃんと3人で暮らしている。親を知らない乙葉は「いのちの授業」で、赤ちゃんの誕生について学び、感動する。その頃桐子のおなかには、赤ちゃんがいることがわかり…。乙葉と桐子それぞれが、命・家族について考え悩む。 |
![]() | ケイト・メスナー/著 中井はるの/訳 |
講談社 | |
宿題が終わらないと、クロスカントリーの選手を外すと言われたジーナ。家では、大好きなおばあちゃんの言動がこの頃少しおかしいので心配しているが、お母さんはその事実を認めない。自分の気持を家族にぶつけるだけだったジーナが『木の葉を集める宿題』に自分らしく取り組むことで、家族との関係も見つめ直していく。 |
![]() | 廣嶋玲子/著 |
講談社 | |
両親を亡くしたディンカとセゼナは双子の姉妹。呪術師に奪われた妹セゼナの魂を取り戻す旅に出たディンカ。ディンカに力を貸しながら一緒に旅するギバとリークは、それぞれに父親を失っているが、そこにはディンカに言えない秘密が隠されていた。家族であるがために絶ち切ることのできないつながりや、深い想いに悩みながら、3人は強いきずなで結ばれていく。 |
![]() | アラン・セール/作 ザウ/絵 松島京子/訳 |
冨山房インターナショナル | |
2億7000万年前の地球では、どの生物もゆっくり変化していた。そのころ現存する最古の種類の木と言われるイチョウの祖先が現れた。葉の形はハート・扇子のようで、世界中に多くの伝説があり、強い生命力で原爆後も芽を出した。身近なイチョウの歴史について、詳しく知ることが出来る本。 |
![]() | ティム・クーク/著 増田ユリヤ/監修 池内恵/訳 |
主婦の友社 | |
世界史という言葉からどんなことを考える?世界中で大昔から現在までに起きたすべてのことが「世界史」。多くの出来事が偶然起こり、予想とは違う結果になったり…。文明・経済・産業・美術・宗教などあらゆることの歴史の秘密や不思議を、時代別に5章に分けて判りやすく解説した本。 |
![]() | 竹下和男/著 |
講談社 | |
2001年、香川県の滝宮小学校で「弁当の日」が始まった。『親は手伝わない。弁当を自分ひとりで作る』という、日本初の取り組みだ。「無理や」「やりたくない」としぶしぶ始めた活動だったが、みるみるうちに楽しい活動に変わっていった。子どもを生き生きとたくましく育てる、弁当作りの魅力とすばらしい力を紹介。 |
![]() | 川島隆太/著 |
くもん出版 | |
将来、夢をかなえるためには、「早寝、早起き、朝ごはん」が大切。なぜかって?てきぱきと働く元気な脳をつくることが、夢をかなえるためには必要不可欠だから。いろんな実験や検査のデータを見てみて!君も「早寝、早起き、朝ごはん」で脳をもりもり元気にして、幸せな未来をつかもう。 |
![]() | 朝日新聞社/編 秋元才加/〔ほか著〕 |
朝日新聞出版 | |
「いじめっ子」「いじめられっ子」「見ている子」に向けて、著名人のメッセージを集めた本。仕返しの具体的なアドバイスや逃げることをすすめている人もいる。「いじめ」について考えるヒントが、何かあるはず。真剣に「いじめ」に向き合ってみよう。 |
![]() | ジョン・J.ミュース/作 三木卓/訳 |
フレーベル館 | |
「いつがいちばんだいじなときなんだろう?」「だれがいちばんだいじな人なんだろう?」「なにをすることがいちばんだいじなんだろう?」少年ニコライがたどりついた3つのなぞの答えとは…。人はどう生きるべきかを考えさせられる絵本。 |
![]() | 長江優子/著 |
講談社 | |
“I may forgive you” 許してあげてもいい。そう書かれた謎のクリスマスカードが波菜子の祖母・静子のもとに届く。差出人の名前はハンナ。静子は記憶にないというが、波菜子は静子とハンナの昔の交換日記を見つける。67年前、横浜の女学生だった二人の友情に戦争が影を落としていった。そして現代の波菜子も、東日本大震災を経験し…。 |
![]() | 朽木祥/作 |
偕成社 | |
あの朝、真っ青な空がざっくりと割れた。強い光が一瞬で、たくさんの人の命を奪った。原爆が投下された広島で生き残った若者たち。「なぜ生き残ったのは自分だったのだろう」「なぜ自分は死ななかったのだろう」母と別れた少女、記憶を失くした少年は、生き残った悲しみに嘆き、苦しみ、それでも生きる希望を見出していく。 |
![]() | ジェイムズ・リオーダン/作 原田勝/訳 |
鈴木出版 | |
人種差別が法律化されていた、かつての南アフリカ共和国。黒人少年サムは走る事では町一番。そんなある日、彼を悲劇がおそう。差別に抗議する集会に警察が銃を乱射。彼ら家族も巻き込まれ、父母を亡くしてしまう。田舎のおじさんにひきとられたサムはある時オリンピックにマラソンという競技があり、アフリカ出身の選手が優勝しているという話を聞く。この日からサムはオリンピックをめざし苦難を乗り越えながら走り続ける…。 |
![]() | 如月かずさ/著 |
講談社 | |
特撮マニアのぼくが、街のヒーローだって???「ぼくは正義の味方、キリバロンGだ!」そんなの…できっこないよ。ひょんなことから桐卯市のローカルヒーロー、キリバロンGの役を指名されてしまった。しかも…頼んできた先輩の方が絶対に向いているって。ダメダメなぼくがこのヒーローショーを成功させられるのか!? |
![]() | 草野たき/著 |
講談社 | |
3人は幼なじみ、だった。律子は幼なじみで完璧な彼氏、琢己とのささやかな恋愛を楽しんでいた。幸せで穏やかな日々。しかしもう一人の幼なじみ、圭との再会で2人の約束された将来は…。多感な10代の男の子と女の子の感情・友情が複雑に描かれている恋愛小説。 |
![]() | 藤野恵美/著 |
講談社 | |
ゲームとアニメオタクのぼくと、まるでモデルのような美少女のあおい。なんの接点もないぼくらだったのに、ある日あおいにとんでもない弱みを握られてしまった!ぼくはそれと引き換えに、あおいの「ある目的」を果たしたいという頼みごとをきくことに…。果たして二人の未来は!? |
![]() | 河島弘美/著 |
岩波書店 | |
犬のウルフ、バック、チャーリー、黒猫プルートー、鯨のモービー・ディック、カジキマグロ。アメリカ文学は動物が出てくる作品が数多くある。動物に視点をとらえて、動物が作品に果たす役割、作品の魅力を解説している。アメリカ文学に触れてみるきっかけになる本。 |
![]() | 永江朗/著 |
河出書房新社 | |
「本さえあれば、なんとか生きていける」「困ったときも、本を読んでいればなんとかなる」本との出会い方、図書館の利用術、書店の使い分け、速読術など、本とのつき合い方がわかりやすく書かれている。読書から離れている中高生にぜひ読んでほしい1冊。 |
![]() | 渡辺有理子/作 小渕もも/絵 |
アリス館 | |
故郷を追われた少女マナポ一家は、やっとの思いでタイの難民キャンプにたどりついた。5年後、高校卒業後の自分の姿が見えなかったマナポにリロダ(図書館)建設の話が耳に入る。そして、リロダサラムー(図書館員)募集に心を弾ませるマナポだった。民族の誇りをとりもどし、リロダサラムーとして成長していくマナポの姿を描く本。 |