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「10代に突入したアナタ」におくるブックガイド No.19

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2013年7月から12月に発行された図書の中から「10代に突入したアナタ」におくるブックガイド
図書館のイチオシおすすめ本を読んでみませんか。

*ここで取り上げた図書は川崎市立図書館に所蔵されています。

おかあさんの顔
おかあさんの顔の表紙 ロディ・ドイル/文 フレヤ・ブラックウッド/絵  石津ちひろ/訳
フレーベル館

3歳の時におかあさんを亡くしてしまったシボーンは、10歳になった頃、自分がおかあさんの顔を思い出せないということに気付いた。心にぽっかり穴があいたような気持ちで過ごしていたシボーンは、ある日公園で女の人に話しかけられた。「こんにちは」「あなた、さびしいんでしょ?」

星空ロック
星空ロックの表紙 那須田淳/著
あすなろ書房

中学2年生の怜音は、夏休みに初めての海外旅行でベルリンに行くことになった。しかし、ドイツに単身赴任している父さんが盲腸になり、母さんは先に旅立ってしまった。怜音は、後から一人でベルリンに行くことになる。旅先での色々な出来事と、怜音が果たしたい亡き友人との約束に注目!ベルリン在住の著者が描く、さわやかな青春小説。

ラブ・ウール100%
ラブ・ウール100%の表紙 井上林子/作 のだよしこ/絵
フレーベル館

図書室にあった編み物の本に導かれてやってきた所は、「ニットカフェ・モヘア」。無料で編み物を教えてくれる、魔法使いのようなモヘア先生と十二匹のねこたち。人と出会い、編み物をするうちに、何かが変わってくる登場人物たち。女の子たちの気持ちがリアルに描かれた友情物語。

ローズの小さな図書館
ローズの小さな図書館の表紙 キンバリー・ウィリス・ホルト/作 谷口由美子/訳
徳間書店

干ばつにみまわれ、パパが家を出て行った。ママは、故郷ルイジアナへの引越しを決め、ローズは、そこで図書館バスの運転手をすることに…。ローズ、その息子マール、孫アナベス、ひ孫カイルの家族4代の物語。時の移り変わりと共に、変わっていく10代の少年少女を活き活きと描いた作品。実在する本の名前もたくさん登場。

庭師の娘
庭師の娘の表紙 ジークリート・ラウベ/作 若松宣子/訳 中村悦子/絵
岩波書店

18世紀後半のウィーン。庭師の娘マリーは、草花が大好きで庭師になりたいと思っていた。けれど、この時代、女性が好きな仕事に就くことは考えられないことだった。修道院に入る日を目前にしながら、マリーは…。実在の人物も交えて描かれた物語。(幼い頃のモーツァルトも、認められる前の天才少年として登場している!)

おいでフレック、ぼくのところに
おいでフレック、ぼくのところにの表紙 エヴァ・イボットソン/著 三辺律子/訳
偕成社

裕福な生活をしているハル。何でも買い与えられ、不自由のない生活。だけど心は空っぽ。一生の友達が欲しい。そんなハルを見て、両親は犬をレンタルしてきた。たった二日間だけのフレックとの生活…。フレックとハルは永遠の別れとなってしまうのか?本当の居場所と本当の自分を探す旅へ。

ガラパゴスに木を植える
ガラパゴスに木を植えるの表紙 藤原幸一/写真・文
岩崎書店

「希少生物の楽園」「手つかずの自然」…そんなイメージのあるガラパゴスだが、実は、世界遺産から「危機遺産」リストに移されていた時期があった。独自の進化を続けた動植物は、いったい何によって危機にさらされてしまったのか。そして、それを救う方法は?

日本は世界で何番目?1~3
日本は世界で何番目?1~3の表紙 藤田千枝/編 坂口美佳子/著
大月書店

「日本は世界で何番目?」というシリーズ。健康・福祉の巻では、いま注目の「幸福度」や「薬の消費金額」、「肥満度」や「自殺率」などのランキングが表でわかりやすく載っている。また、日本が世界に誇る医療品・健康品なども載っていて、意外なものが海外で使われていることもわかる。日本のことをもっと知りたい、色々な疑問を解決する本。

路上のストライカー
路上のストライカーの表紙 マイケル・ウィリアムズ/作 さくまゆみこ/訳
岩波書店

ホームレス・ワールドカップを知ってる?内戦が続くジンバブエから、国境を越えて南アフリカへ…。家族を虐殺されたデオは、兄と二人で逃げ延びた。けれど、その行く手に待っていたのは、更なる苦難だった。人種差別、兄の死…過酷な運命に負けそうになった時、デオはストリート・サッカー(ホームレス・ワールドカップ)に出会う。

コメの歴史を変えたコシヒカリ
コメの歴史を変えたコシヒカリの表紙 小泉光久/著 根本博/監修 玉城聡/挿絵
汐文社

コメといえば「コシヒカリ」。現在日本で最も多く作られている「コシヒカリ」は、病気に弱くすぐに倒れる、欠点の多い品種だった。欠点を克服し、日本中の人々に受け入れられたのは、1人の天才によってではなく、数十年という長い年月と、大勢の人々のたゆまぬ努力の結果だった。

感染症とたたかった科学者たち
感染症とたたかった科学者たちの表紙 岡田晴恵/著
岩崎書店

人類を苦しめてきた、多くの感染症。その感染症に情熱で立ち向かい、医学を発展させた科学者たち。それぞれの感染症の説明や、すばらしい発見を導いた過程を、わかりやすく書いた本。研究に打ち込んだ科学者の熱意が伝わってくる。

光のうつしえ
光のうつしえの表紙 朽木祥/作
講談社

8月6日。人類史上、類を見ない原子爆弾が広島に投下された。戦争が、原爆が残した恐ろしい悲劇と壮絶な過去に、希未は静かに向き合うことになる。水面に淡くやさしい光を放ちながら、人々の思いをのせて流れていく灯篭。哀しい過去を乗り越えてきた、人間の強さや真実を語り継ぐのは私たちなのだ。

テラプト先生がいるから
テラプト先生がいるからの表紙 ロブ・ブイエー/作 西田佳子/訳
静山社

アメリカの、スノウヒル小学校5年生の7人は、新学期に新任のテラプト先生に出会う。一風変わった先生の授業や、特別支援学級への訪問など、様々な出来事は、みんなの心や関係を少しずつ変えていく。だんだんと学校が楽しくなっていく7人。そんな中、「事件」が起こる。一人ひとりの視点が、順番に入れ替わって語られる。それぞれが抱く、テラプト先生の姿、友達、親、家族への思いを積み重ねた物語。

武器より一冊の本をください
武器より一冊の本をくださいの表紙 ヴィヴィアナ・マッツア/著 横山千里/訳
金の星社

2012年10月9日、15歳の少女マララ・ユスフザイは、銃撃を受けた。彼女はただ、勉強がしたかっただけ…。2009年1月パキスタン。タリバンと政府との内戦が続く中、11歳だったマララは「グル・マカイ」というブログネームで日記を始める。そこに書かれた内容や、取材を通じて伝わる彼女の思い…。教育の大切さや平和の尊さを感じずにはいられない一冊。

紙のむすめ
紙のむすめの表紙 ナタリー・ベルハッセン/文 ナオミ・シャンピラ/絵 もたいなつう/訳
光村教育図書

白い紙の家に、白い紙から生まれたむすめがひとりで住んでいた。ある日、大きな紙が飛んできたので、むすめは、気球や船を切り抜いてつくった。そして動物たちもつくったが、それでもさみしくて…。想像力をかきたてる、切り絵えほん。

3つの鍵の扉
3つの鍵の扉の表紙 ソニア・フェルナンデス=ビダル/著 轟志津香/訳 本田亮/絵 池内了/監修
晶文社

「量子力学」という言葉を初めて聞く人も多いだろう。その法則は、人間の常識では理解できないものが多い。しかし、人間を含めた全ての物質は「素粒子」でできており、量子力学の法則に従って動いているのだ。そんな奇妙な世界に迷い込んだ少年ニコの冒険を通して、量子力学の世界をわかりやすく紹介する本。

盆栽えほん
盆栽えほんの表紙 大野八生/作
あすなろ書房

「盆栽」といえば、おじいちゃんの趣味だと思っていない?盆栽は、日本独自の文化で、小さな鉢の中に自然を表現した芸術。盆栽の種類や作り方、土作り、手入れ、飾り方まで、かわいいイラストで紹介。盆栽初心者にもわかりやすい絵本。