「10代に突入したアナタ」におくるブックガイド No.22
2015年1月から6月に発行された図書の中から「10代に突入したアナタ」におくるブックガイド
図書館のイチオシおすすめ本を読んでみませんか。
*ここで取り上げた図書は川崎市立図書館に所蔵されています。
![]() | 市川朔久子/著 |
講談社 | |
みさとは機材担当の部長古場とたったふたりの廃部目前の放送部員。新学期、顧問が新任の須貝先生になり、1年生の珠子、謎の美少女転校生・葉月、気になる男子・新納の入部で放送部は活気づく。大会エントリーを目標に放送部はひとつになるが、みさとと葉月には隠していた出来事があった…。 |
![]() | 加部鈴子/作 |
岩崎書店 | |
涼太は13歳の誕生日に父親からロードバイクを贈られる。父親に反発していた涼太だったが、ひょんな事からレースに出ることに。涼太、あゆ、俊介…それぞれの思いを胸にレースが始まる。ゴールをめざしながら、友情、親子の絆を感じ、選手たちは成長していく。 |
![]() | しめのゆき/〔著〕 高橋和枝/絵 |
ポプラ社 | |
いつものように家に帰ると、料理なんてできないと思っていたお父さんが本格的な晩ご飯を作っていて、お母さんが家出をしてしまっていた…。家族の抱える問題と、友達同士の複雑な関係、家でも学校でも大人しい子と思われている美雨が出会う二つのピンチ。美雨に大切な人を助ける力はある? |
![]() | ベン・マイケルセン/作 代田亜香子/訳 |
鈴木出版 | |
海の上のコービーは自由だ。十馬力のエンジンを載せたボートを自由に操る。4年前に事故で足を失った時から、色々なことに目を背けてきたコービーには、海の上だけが自分の世界だった。けれど、座礁した鯨の子どもを助けるためにまわりの人達とかかわっていくうちに、コービーを取り巻く世界が変わっていく。 |
![]() | 栗山さやか/著 |
金の星社 | |
渋谷でギャル店員をしていた著者。友人の死、同じ時期に出会った一冊の本をきっかけに旅へ。そしてアフリカへボランティアへ。そこでは、病気を広める原因になる誤解や風習、手を差し伸べることができず亡くなっていく人、そして支援金が横領や賄賂で消えてしまうという厳しい現実があった。 |
![]() | 立花隆/著 岡真理/著 橋爪大三郎/著 森達也/著 藤原帰一/著 川田順造/著 伊豫谷登士翁/著 桐光学園/編 ちくまプリマー新書編集部/編 |
筑摩書房 | |
ニュースで流れる世界の事件。その事件の背景には、歴史的な経緯やさまざまな思いなど、ニュースでは伝えられない多くのことが絡み合っている。世界情勢を考えることに必要なヒントを、いろいろな角度から中学生向けに語っている。 |
![]() | 日本ペンクラブ「子どもの本」委員会/編 鈴木のりたけ/絵 |
小学館 | |
「元気がないときは、どうしたらいいのですか?」「どうしたらモテる?」10代の人が聞いてみたい質問に、55人の大人が答える問答集。「ふーん」と思う答えも、「えー?」と言いたい答えもあるけど、大人たちが真剣に考えて答えているのがわかる。いくつか「なるほど!」と思う答えが見つかれば、ラッキー!? |
![]() | 村林新吾/著 相可高校調理クラブ/著 |
岩波書店 | |
高校生レストラン「まごの店」。ここは若き料理人、相可高校食物調理科に通う生徒のための研修施設。ここで作られた「作品」は、楽しみに訪れるお客様たちに振舞われる。昔から伝わる和食の基本を忠実に生徒たちは学び、「作品」を作り上げていく。彼らのこぼれる笑顔から、和食の素晴らしさを感じよう! |
![]() | 稲葉茂勝/著 こどもくらぶ/編 |
今人舎 | |
じゃんけんは、いつでもどこでもできる。道具も使わない。じゃんけんという単純な遊びのルーツや秘密を知ることができ、世界のじゃんけんも紹介されている。さあ、「じゃんけんに勝つための7か条」を実践してみよう! |
![]() | かんのゆうこ/文 東儀秀樹/絵 |
講談社 | |
世界にまだ楽器というものがなかったころの遠いむかし、きこえない音をきく不思議なうさぎがいた。うさぎはある日、夜空を飛ぶ鳳凰のはばたきから、美しい光の音をきいた。1400年の歴史を持つ雅楽。その演奏に用いられる三つの楽器「笙」「龍笛」「篳篥」の成り立ちを題材にした三つのおはなし。 |
![]() | 中川ひろたか/文 山村浩二/絵 |
ハッピーオウル社 | |
ぼくのまわりには、おもしろいこと、すきなことがたくさんあるんだ。大人になると「そんなこと、たいしたことじゃないよ」って言うかもしれないけど、子どものぼくには、なぞだらけで、おもしろくてたまらない!みなさんもそんなモノを探してみない? |
![]() | 宮沢賢治/作 田原田鶴子/絵 |
小学館 | |
「クラムボンはわらったよ」「クラムボンはかぷかぷわらったよ」という台詞が印象的な宮沢賢治の童話「やまなし」。有名な童話が、青を中心とした美しい色彩で描き出されている。山間の谷川の水底にいるような、静かな気持ち…。不思議で美しい宮沢賢治の世界。 |
![]() | エミリー・ヴァスト/作 河野万里子/訳 |
ほるぷ出版 | |
季節は少しずつめぐり新しい生命をはぐくんでいく。うつりゆく季節の中で、あなたの誕生をこんな風に感じながら待っていた。生命の美しさを、見て、聞いて、触って…。生まれてくるあなたと一緒に感じていきたい。 |
![]() | リン・ケリー/作 若林千鶴/訳 |
すずき出版 | |
10歳の少年ハスティンは、妹と母のために家から遠く離れたサーカスで働くことになった。子象ナンディタと出会い、少年と子象の絆は深まっていく。ハスティンは、鎖につながれたナンディタを野生に戻したくて…。それほど昔ではない、インドの児童労働の実情が伝わってくる。 |
![]() | ふじいかつのり/作 里圭/絵 |
汐文社 | |
日本では、2014年に批准された「障害者権利条約」は、あらゆる障害者の権利と尊厳を保障する目的で制定された。この条約が生まれた背景や、その先にどんな未来が見えるのかを知ることができる絵本。障害のある人もない人も、人間らしく生きる方法につい一緒に考えてみよう。 |
![]() | ミケーラ・デプリンス/著 田中奈津子/訳 |
ポプラ社 | |
西アフリカのシエラレオネで生まれたマビンティ、内戦のなか孤児になってしまう。でも、彼女には夢があった。いつかアメリカに行って、バレリーナになる…。マビンディはアメリカで愛情豊かな新しい両親に出会い、ミケーラという新しい名前と、熱心な教育と、そしてバレリーナへの道を与えてもらった。才能と情熱によってミケーラは偏見と差別を乗り越えて、輝かしい舞台でオディールを踊る。 |
![]() | 佐藤哲也/著 西村ツチカ/イラスト |
福音館書店 | |
ぼくは、久保田葉子が好きだ。好きだから適切な距離を守っている。しかし、平岩はグングン彼女との距離を詰めて行く。彼女に対する想いへの葛藤を続けるぼくの日常が、ある日、空から突然降ってきた大きな物体のために、非日常へと変わっていく。SF映画のような世界が目の前に広がったら…。あなたは、どうする? |
![]() | ミシェル・ペイヴァー/著 中谷友紀子/訳 |
あすなろ書房 | |
青銅器時代の古代ギリシアでは、神々と人、動物が共に生きていた。ある日突然、黒ずくめの戦士に追われた12歳の少年ヒュラスは、はぐれてしまった妹を探しに旅に出る。イルカのスピリットと心を通わせ、大巫女の娘ピラとめぐり合い…。ヒュラスの旅は、まるで神々に導かれるように続いていく。 |
![]() | トーベン・クールマン/作 金原瑞人/訳 |
ブロンズ新社 | |
ひとりぼっちになってしまったネズミは、仲間のところへ飛んで行くことを思いついた。何度も何度も失敗を繰り返し、危険な目にもあった。たくさん考え、いろいろためし続けた…。空を飛ぶことをあきらめなかった、知りたがりのネズミのお話。絵からお話があふれてくる一冊。 |