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「10代に突入したアナタ」におくるブックガイドNo.26

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2017年1月~6月に発行された図書の中から「10代に突入したアナタ」におくるブックガイド。
図書館のイチオシおすすめ本を読んでみませんか。

*ここで取り上げた図書は川崎市立図書館に所蔵されています。

スラムにひびくバイオリン
スラムにひびくバイオリンの表紙 スーザン・フッド/作 サリー・ワーン・コンポート/絵 中家多惠子/訳
汐文社

パラグアイの貧しいゴミの町で、ある日音楽の先生が子ども達に楽器を教えてくれることになったのですが、楽器が足りません。大人たちが智恵と技術を持ち寄ってゴミで楽器を作りだしました。ゴミからできた楽器を練習し、リサイクルオーケストラとなって子ども達が世界中でコンサートを開くまでを描いた絵本。

タイガー・ボーイ
タイガー・ボーイの表紙 ミタリ・パーキンス/作 ジェイミー・ホーガン/絵 永瀬比奈/訳
鈴木出版

ベンガルトラの保護区近くの島で育ったニールは、英語とベンガル語が得意で、少し算数が苦手な男の子。奨学金で都市の私立学校に行くことをすすめられているが、ふるさとを離れてまで勉強したいとは思えなかった。そんなとき、保護区からトラの子どもが逃げ出したというニュースが入る。密売人に見つかったら大変だ!トラを守るためにニールと島の人々は立ち上がった。

メキシコへわたしをさがして
メキシコへわたしをさがしての表紙 パム・ムニョス・ライアン/作 神戸万知/訳
偕成社

両親が離婚して以来、ずっとひいおばあちゃんと暮らしてきた。弟も私も、問題はかかえているけれど、今の生活が好き。でも、突然現れた母親は、自分の生活のために、私だけを引き取ろうとしている。今、私達の望みの綱は、居場所の分からない父親だけだとひいおばあちゃんは言う。私達は、トレーラーハウスごと、父親が住んでいるはずのメキシコに向かった。

明日のひこうき雲
明日のひこうき雲の表紙 八束澄子/著
ポプラ社

気持ちの晴れない毎日を送っていた遊。ある日、校庭を横切る一人の少年の姿が目に飛び込んできた。母親の救急車騒ぎ、単身赴任中の父から衝撃の告白、素直になれない自分へのいらだち、将来への不安…。親友にさえ話せない家の事情を抱えた遊は、少年と出会い何かが変わり始めていく…。

ラブリィ!
ラブリィ!の表紙 吉田桃子/著
講談社

世の中見た目で判断されるのか?オレは拓郎、花の中2。今回、部活で撮った映画が入賞したんだけど、主役はブスで有名な田沼涼子。いつも見た目でばかにされたりからかわれたり。ブスやハゲやブサイクってそんなに悪いことなのか?「世の中見た目じゃねえ!大事なのはここだって!」胸をこぶしでドンとたたく拓郎。証明できる?

15歳、ぬけがら
15歳、ぬけがらの表紙 栗沢まり/著
講談社

家には、食べるものが無い。お金だって無い。私には、未来なんて無い…。だらしない母親との、逃げ出したくなるような生活。誰かに助けて欲しいけど、誰にも知られたくない!自暴自棄になりかけていた中学3年生の麻美は、学習支援塾「まなび~」と出会ったことで、少しずつ変わっていく。

この本をかくして
この本をかくしての表紙 マーガレット・ワイルド/文 フレヤ・ブラックウッド/絵 アーサー・ビナード/訳
岩崎書店

戦争で図書館も爆弾を受け、本はすべて粉々になってしまった。残ったのはピーターのお父さんが図書館から借りていた1冊だけ。この本に書いてあるのは祖先のこと。金や銀や宝石よりも大事なもの。この本を次の世代へ残していくためにはどうしたらよいか。ピーターは生まれた国を追放されてなお、本を守り抜けるのか。

人間はだまされる
人間はだまされるの表紙 三浦準司/著
理論社

「情報」ってなんだろうか。テレビ、新聞、ネットニュース、SNS…あらゆるところから情報がやってきて、自分でも簡単に拡散したり発信したりすることができる。日々流れていく情報、それはどこからどこまでが「本当」だろうか。そもそも「本当」とか「真実」っていったいなんだ?情報をただ受信するだけでなく、「知識」にするためにはどうしたらいいか。今、世界を動かしている「情報」と向き合いながら考えてみよう。

クララ
クララの表紙 エミリー・アーノルド・マッカリー/作 よしいかずみ/訳
BL出版

300年前のヨーロッパでは、サイは幻の獣だと信じられていました。インドからオランダへ渡ったサイのクララは、荷馬車に乗って、船長と一緒にヨーロッパ中を旅し、各地で歓迎され注目を集めたのでした。この物語は、ヨーロッパで本当にあった、クララと船長のおはなしです。

走れ!!機関車
走れ!!機関車の表紙 ブライアン・フロッカ/作絵 日暮雅通/訳
偕成社

蒸気機関車のことを知っていますか?広大なアメリカ大陸の東と西がつながったことで、世の中の動きはすっかり変わったんだ。馬車で6ヶ月かかった道のりを、鉄道は1週間でつないでしまった!蒸気機関車はどんな乗り物だったのだろう。どんな道を走って、どんな人たちが動かしていたんだろう。19世紀アメリカの大仕事、大陸横断鉄道のすべてがわかる一冊。

あかい自転車
あかい自転車の表紙 ジュード・イザベラ/文 シモーネ・シン/絵 志多田静/訳
六耀社

少年レオが、お金をためてやっと買った赤い自転車ビッグ・レッド。どこへ行くにも一緒で、とてもとても大切に乗っていた。やがてレオは成長し、小さくなった愛車を手放すことに。遠い国で自転車を必要とする人へ寄付することに決めたのだ。さあ、ビッグレッドの長い旅の始まりだ。世界のどこのどんな人のもとに届くのだろう?ビッグ・レッドの活躍に乞うご期待!

税金の大事典
税金の大事典の表紙 神野直彦/監修
くもん出版

物を買ったときや、収入があった時に払う「税金」。「税金」をただ単に取り上げられるお金だと考えていませんか?この本は、税金の役割や歴史、種類をはじめ、税金をとりまく環境まで、税金をさまざまな観点から解説している一冊。この本を読んで、もう一度「税金」、そして社会のことを考えてみよう!

10代のための仕事図鑑
10代のための仕事図鑑の表紙 大泉書店編集部/編
大泉書店

あなたは世の中にどれぐらい「仕事」があると思っていますか?例えば、一着の洋服を作るためには、ファッションデザイナー・マーチャンダイザー・テキスタイルデザイナー・パタンナー・裁縫技術者などなど、たくさんの職業の人が関わっています。この本では、361種類もの仕事が紹介されています。この本を読めば、あなたにお似合いの仕事がみつかるはず?

お金ってなんだろう?
お金ってなんだろう?の表紙 長岡慎介/著
平凡社

今日、どれくらいお金を使いましたか?生活するには、何にでもお金が必要だ。今の世の中は、お金を稼ぎ、お金を使うことで成り立っている。では、そもそも、お金ってなんだろう?お金を稼ぐってどういうことだろう?どのように、世の中に流れていくのだろう?誰もが、今よりもっと幸せになれる世の中の仕組みってあるのかな…。

宮沢賢治の鳥
宮沢賢治の鳥の表紙 国松俊英/文 舘野鴻/画
岩崎書店

「銀河鉄道の夜」「やまなし」「よだかの星」をはじめ、たくさんの童話、詩を残した明治の作家「宮沢賢治」。彼は、自分の住んでいた岩手県を「イーハトーブ」と呼んでいた。野山を歩き回り、自然と親しみ、一方で農学校の講師として自然に挑んだ宮沢賢治、その作品には、彼が見て感じたイーハトーブの自然は、宮沢賢治のさまざまな作品に描かれている。この本では、彼の作品に出てくる70種以上の「鳥」の一部を、美しい絵とともに読み解いている。これを読んでからまた彼の作品を読んでみると、さらに奥深さを感じられるかも。