「10代に突入したアナタ」におくるブックガイドNo.30
2019年1月~6月に発行された図書の中から「10代に突入したアナタ」におくるブックガイド。
図書館のイチオシおすすめ本を読んでみませんか。
*ここで取り上げた図書は川崎市立図書館に所蔵されています。
![]() | リソンジュ/著 スーザン・マクレランド/著 野沢佳織/訳 |
徳間書店 [936ソン] | |
軍人の父親を持ち、北朝鮮の都市で何不自由なく暮らしていたソンジュ。ある日、反逆罪に問われた父と家族もろとも、飢餓に苦しむ地方の村に追放されてしまう。一変する暮らしに打ちひしがれるなかで、食料を探しに出かけた両親も行方不明になり…。 すべてを失ったソンジュは、年の近い村の少年たちと力を合わせ、ストリートチルドレンとして生きていくことを決める。 |
![]() | 坂上康博/編著 くにともゆかり/イラスト |
かもがわ出版 [780] | |
「オリンピックってなんだろう?」「ドーピングって何?」「大会を開くにはいくらかかるの?」などの12の問いから、歴史やあるべき姿などを解説する。 「平和の祭典」のオリンピック・パラリンピックをみんなで考えてみよう。そして、未来の世界平和のかたちを考えてみよう! |
![]() | ミーガン・リクス/作 尾高薫/訳 |
徳間書店 [933コイ] | |
ドイツ軍の空襲により迷子になってしまった、飼い犬のミスティ。そのお腹には2匹の赤ちゃんが…!ミスティは地下鉄に逃げ込み、そのまま出産するが、逃げたときに受けた怪我で次第に弱っていく…。 一方、飼い主の少女エイミーは、ミスティを必死で探すうちに、空襲の際に動物を保護する「ナルパック」という団体の存在を知り、犬による救助活動に興味を示すようになる。 |
![]() | 吉田桃子/著 |
講談社 [913モジ] | |
中学生の理沙は誰にも言えない秘密を抱えている。それは身体が毛深いこと。 夏でも長袖長ズボン。授業のプールにも入らずに、肌を露出しない努力を続けている。しかし、友人たちとの付き合いや、家族との生活の中で徐々に秘密を隠し続ける事が難しくなり…。 |
![]() | ペニー・ジョエルソン/著 河井直子/訳 |
KADOKAWA [933ヒミ] | |
重度の脳性まひのため、話すことや体を動かすことができない14歳の少女ジェマ。里親の元で他の子どもたちと暮らしていたが、ある日、近所の青年が何者かに殺された。ジェマは、ある人物の一言で、その人物が犯人だと気づくが、それを誰かに伝える術がない。ヘルパーや家族に危険が迫る中、ジェマはみんなを守ることができるのか?重度障害者の支援ボランティア活動をしていた著者がリアルに描く、サスペンス。 |
![]() | そば打ち研究部/著 |
学研プラス [913ソバ] | |
亜美の通っている学校は全員部活動に入らなければならなくなった。中学時代の部活動での出来事がトラウマになっている亜美は、同じように部活動の入部で悩んでいる友人たちと「そば打ち部」をゆる~い感じで復活させる。そばの研究、師匠の登場、そして全国そば打ち大会へ。部員の心も腕も成長し、いよいよ大会当日を迎える。 |
![]() | 長谷川まりる/著 |
講談社 [913オエ] | |
ちょっぴりオタク気味な女子中学生ハルが恋したのは、クラス一番の人気者でとびきり素敵な女の子、アキラ。お絵描きを通して仲良くなった二人、ハルの秘めた恋心にアキラも応えてくれる。家族にも友達にも言えない秘密の関係だけれど、幸せいっぱいのハル。ところがある時、二人でキスした時の写真がクラスのグループラインにアップされてしまい…。 |
![]() | 嘉成晴香/作 谷川千佳/絵 |
あかね書房 [913ヒマ] | |
人間より少し神に近い存在「神間」。神間の世界では、生まれてくる子どもはヒマワリの種をにぎりしめ、ヒマワリと一緒に大切に育てられる。ヒマワリは、神間と人間界にいるもう一人の自分と命が繋がっている。 ある日、自分のヒマワリが突然枯れはじめ、生命の危機にさらされた神間の少女ヒカリは、わずかな望みをかけて人間界へ行く。別々の世界に生きる2人の少女の運命は…。 |
![]() | 佐藤まどか/作 浦田健二/絵 |
ポプラ社 [913ツク] | |
そう遠くない未来、あらゆる仕事に労働力としてアンドロイドが導入されている日本で、「理想教育モデル校」の開校が決まった。教室に整備された監視カメラや盗聴器、そして人間と全く見分けのつかない最新式アンドロイドが生徒たちにまぎれこみ、学校内での非行やいじめを完全に防ぐという。やがてモデル校の生徒たちにも噂が広まると、禁止されているはずのアンドロイド探しがクラスで始まる。 |
![]() | アンドリュー・ノリス/作 橋本恵/訳 |
徳間書店 [933ボク] | |
ぼくはファッションに興味があって、家で衣装を作製している。そのせいで学校ではからかわれて居場所がない。ある日、学校のベンチで幽霊のジェシカと知りあった。それをきっかけに親友と呼べる友達ができた。他の人には見えないジェシカがぼくたちにだけ見えるんだ。何でだろう。 何となく生きづらい…と思っていても、何かをきっかけにがらりと良い方に変わることもある。ぼくみたいに。 |
![]() | ジェームズ・ドイル/著 桑原洋子/訳 クレア・ゴーブル/イラスト |
河出書房新社 [404] | |
「どうして木は緑なの?」「ブラックホールに落ちちゃったら、どうなるの?」「体を洗わないとダメ?」日頃感じている「なんで?」を調べるのが「科学」。周りにあるいろんなことが「科学」になる。 そんなちょっと知りたいことが豊富な写真やイラストを見ながら「そうなんだ!」って分かっちゃう。科学が苦手…って思っている人も楽しく読めるよ。 |
![]() | 松田道生/著 中村文/絵 |
理論社 [488] | |
鳥はなぜ鳴いているのか?鳥によって鳴き方がどう違うのか? 鳴き方の表現方法の違い、日本文化に鳥の鳴き声がどのように取り込まれているのか…。ウグイスを中心に、鳥の鳴き声について様々な視点から分析している。 この本を読めば鳥の気持ちがわかるかも? |
![]() | マーカス・モートン/作 松田素子/訳 渡部潤一/日本語版監修 |
BL出版 [Eキユ] | |
ぼくは、キュリオシティ。厳しい環境の火星を探査するため、水も酸素も食べ物もいらない探検者のロボットとして作られたんだ。地球から火星にたどり着くためには、宇宙空間を通過し、無事に着地をしなければならない。そのすべてがうまくいったから、任務を開始することができたんだ。 火星から「生命存在の証拠」をみつけるため、ぼくは映像を送っているんだ。 |
![]() | 乃波木/著 |
ロクリン社 [913イジ] | |
突如、職を手放した父との離婚が決まり、能登半島に移り住むことになった母と私。縁もゆかりもない土地で、ほとんど経験もないのに「陶芸家をやる!」だなんて言い出す行き当たりばったりでエネルギッシュな母に、私はずっと振り回されてきた。そんな私も次第に能登での暮らしに慣れていって…。たくさんの思い出を織り交ぜながら描く、イージーゴーイングな自伝的小説。 |
![]() | アリッサ・ホリングスワース/作 もりうちすみこ/訳 |
鈴木出版 [933ジユ] | |
アメリカで暮らすアフガニスタン難民のサミとその祖父。辛い日々の中で、唯一の希望であった楽器、ルバーブが盗まれてしまう。必死になって探すが、ルバーブはすでに楽器屋に売られていた。700ドルで買い戻すことのできる期間は4週間。サミは仲間と協力して、わらしべ長者のように物々交換を始める。果たしてサミは希望を取り戻すことができるのか? |
![]() | 伊藤たかみ/著 |
理論社 [913ボク] | |
一成は、授業中にノストラダムスの預言書を読んでいるのを注意される。1998年、来年は世紀末。好きな子に告白できないまま死ぬなんて…。 ナナコは気味の悪いゾンビみたいな人形を持ち歩いている変わり者だけど、友人のヒロもナナコに惹かれているらしい。複雑な思いが交差する中学3年の夏の青春恋愛ストーリー。 |