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「10代に突入したアナタ」におくるブックガイドNo.34

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2021年1月~6月に発行された図書の中から「10代に突入したアナタ」におくるブックガイド。
図書館のイチオシおすすめ本を読んでみませんか。

*ここで取り上げた図書は川崎市立図書館に所蔵されています。

夏のカルテット
夏のカルテット 書影 眞島めいり/著
PHP研究所 [913ナツ]
夏休み、図書委員の当番で集まったツカサ、ササヤ、ミキ、カノの4人は、グループ研究のためにバンドを組む。クラスも部活も性格もバラバラの4人は次第に心を通わせ、みんなと過ごす時間は大切な居場所になってゆく。そんな夏の終わり、突然ミキからグループを抜けたいと言われる。それでももう一度、みんなの居場所を作りたいツカサはあることをひらめいて……。夏のやさしいきらめきの中、つながる絆の大切さを感じてみませんか。
私立五芒高校恋する幽霊部員たち
私立五芒高校恋する幽霊部員たち 書影  谷口雅美/著 あわい/画
講談社 [913シリ]
入学式に美少女を幽霊と思い込む「でんでん」、幽霊と勘違いされる「雪乃」、地味顔オカルト大好き女子「萌花」、特殊メイクが得意な「サワケン」、週替わりで二人のイケメンと付き合う「七海」などなど、私立五芒高校に通う生徒たちの、青春短編ストーリー。
午前3時に電話して
午前3時に電話して 書影 小手鞠るい/著 大庭賢哉/画
講談社 [913ゴゼ]
中学1年生のみなみはある事情のため、仲良しの3人にすら理由を告げず転校してしまう。新しい学校に馴染めないまま夏休みを迎えたある日、以前暮らしていた町のブックカフェで何も書かれていない真っ白な本に出会う。みなみはそこに自分の物語を書き始める。後日、偶然その本を見つけた3人は彼女の心を知ろうとする。みなみを苦しめる事情とは?離れ離れになってしまった彼女と友達は再び会う事ができるだろうか。
詩人になりたいわたしX
詩人になりたいわたしX 書影 エリザベス・アセヴェド/作 田中亜希子/訳
小学館 [933シジ]
 主人公のシオマラは15歳の高校生。移民の両親、優秀な双子の兄と4人で暮らしている。治安が悪いニューヨークのハーレム地区で育ち、厳格な信仰心のある母親や周囲の人たちと様々な事でぶつかり合っていた。誰とも口を聞かないことが最善の方法だと考えていたが、恋愛をし、ある事がきっかけで自分の想いを詩に綴り始める。そして、徐々に彼女自身の何かが変わっていく。
パラゴンとレインボーマシン
パラゴンとレインボーマシン 書影 ジラ・ベセル/作 三辺律子/訳
小学館 [933パラ]
舞台は、気候変動により雨が降らず、水が配給制となった未来の世界。11歳のオーデンは「先天性色覚異常」で色の判別ができない少年。彼は母親と、亡くなったおじさんの家へ引っ越すが、何故か家はメチャクチャに荒らされていた。オーデンとクラスメートのヴィヴィは、おじさんが遺したメモを手がかりに物置の地下から「パラゴン」と名乗るロボットを発見するが…。
みんなちがってみんなステキ
みんなちがってみんなステキ 書影 高橋うらら/著 ReBit/監修
新日本出版社 [367]
LGBTに関する出張授業や就労支援を行う団体「ReBit(リビット)」から、メンバー8人を紹介した本。
団体との出会いや活動内容を知ると、その人の抱えてきた事情や考え方が見えてくる。
カミングアウトや、進路、恋愛など「人それぞれでいいんだ」という事を教えてくれる。
イカル荘へようこそ
イカル荘へようこそ 書影 にしがきようこ/著
PHP研究所 [913イカ]
中学2年の真子(まこ)の両親は不仲で揉めてばかりいる。うんざりして家出するが途中で倒れてしまう。その場所に偶然居合わせた夏鈴(かりん)さんに誘われて「イカル荘」にホームステイさせてもらうことになったが…。そこで出会う人たちと過ごす中で、自分とは違う考えや生活に触れて視野を広げていく。多感な少女が葛藤しながら成長していく物語。
春のウサギ
春のウサギ 書影 ケヴィン・ヘンクス/作 原田勝/訳 大澤聡子/訳
小学館 [933ハル]
母親のいないアミーリアは、陶芸教室と母親代わりのオブライエンさんが心のよりどころ。気の合う少年、ケイシーと出会ってからは、悩みを語り合える仲になり…。親との関係で悩む二人は、はたしてどうなる?
強制終了、いつか再起動
強制終了、いつか再起動 書影 吉野万理子/著
講談社 [913キヨ]
東京の私立中学に転校した隆秋(たかあき)は、三ヶ月経ってもクラスに馴染めないでいる。そんな現状に不満を抱く彼は、家庭教師から大麻を勧められ思わず手を出してしまう。薬物に手を出したことでだんだんと変わっていく隆秋。同級生の周伍(しゅうご)と夕都希(ゆづき)はそんな彼の異常に気づいていき……。些細なきっかけで、日常はあっけなく変化してしまう。身近なところにある危険、あなたは振り払うことができるか?
ネット・スマホ攻略術
ネット・スマホ攻略術 書影 山崎聡一郎/著 藤川大祐/監修 茅なや/イラスト&まんが
講談社 [547]
スマホはショッピングやSNSの利用など、今や生活に欠かせないものになっている。その裏ではインターネットによるいじめや犯罪が増加傾向にある。「子ども六法」の著者がこれらのトラブルについて、事例別にマンガやデータを用いて分かりやすく紹介。これからのネット社会において、どう危機管理をしていくかを知るためにおすすめの一冊。
なんで洞窟に壁画を描いたの?
なんで洞窟に壁画を描いたの? 書影 五十嵐ジャンヌ/著 中島梨絵/画
新泉社 [702]
 理乃は歴史が大好きな中学1年生。東京で開かれた「ラスコー展」に行き、洞窟壁画の魅力にはまった。現存する最古の美術と考えられる壁画。
その壁画の謎と美術のはじまりの答えを求め、東京、パリ、ボルドーそして長野へと旅をする。
建築家になりたい君へ
建築家になりたい君へ 書影 隈研吾/著
河出書房新社 [520]
著者は、国内外で多数のプロジェクトに関わり、東京オリンピック会場を手がけた注目の建築家。10歳で建築家を志したが、その道のりには様々な経験があって今の活躍に繋がっている。自分の人生を振り返りながら、若い世代に向けて、どういう大人になってほしいかを伝えている。
会社で働く
会社で働く 書影 松井大助/著
ぺりかん社 [366]
会社には想像するよりも多くの仕事がある。ここでは商品が生まれ販売されるまでの全容と人々のエピソードを紹介。この本を読んでどんな道に進むかはあなた次第。
はなの街オペラ
はなの街オペラ 書影 森川成美/作 坂本ヒメミ/画 井上征剛/監修・解説
くもん出版 [913ハナ]
時代は大正の頃、歌うことが大好きな14歳のはなは故郷を離れ東京へ奉公に出る。作曲家の家での生活が始まり、音楽大学に通う書生の響之介に出会う。彼に導かれ、はなはオペラの世界に魅せられていく。当時、庶民に人気だった浅草オペラを愛する仲間達と出会い、はなの未来はこれからどうなるのか。
野原できみとピクニック
野原できみとピクニック 書影 濱野京子/著
偕成社 [913ノハ]
家庭環境に恵まれ、私立の進学校に通う優弥(ゆうや)。底辺校に通い、家計を助けるため、2人の弟のめんどうを見ながらアルバイトにいそしむ稀星(きらら)。
優弥はある日、からまれているところを稀星に助けられる。対極にいる二人はしだいに惹かれあっていくが…。
現代の日本を映し出す格差社会のラブストーリー。
縄文の狼
縄文の狼 書影 今井恭子/作 岩本ゼロゴ/画
くもん出版 [913ジヨ]
縄文時代の紀伊半島。山中で狩猟し暮らす一族の赤ん坊が狼にさらわれた。数日後、救出され「キセキ」と名付けられた少年は、狼犬の「ツナグ」と共にたくましく育っていく。ある日、キセキは川に浮かんだ小舟に乗り、鉄砲水に流されてしまうが、そこにツナグが飛び乗って…。少年と狼犬の強い絆と、太古の生活を感じられる物語。
赤いパーカーの花子さんとカゲフミさま
赤いパーカーの花子さんとカゲフミさま 書影
高橋佐理/著 むっしゅ/イラスト
KADOKAWA [913アカ]
【カゲフミさまに影を踏まれると、存在を乗っ取られてしまう】学校に流れるその七不思議を、千明(ちあき)は目の当たりにしていた。昨日までいじわるをしてきた同級生が急にやさしくなったからだ。それが一人、二人と増えていき…。そんなとき現れたのは赤いパーカーを着たトイレの花子さん!?「困ったときは来なさい。ノックは三回よ」令和の花子さんはあなたのお悩みをズバッと解決してくれる!