「10代に突入したアナタ」におくるブックガイドNo.35
2021年7月~12月に発行された図書の中から「10代に突入したアナタ」におくるブックガイド
図書館のイチオシおすすめ本を読んでみませんか。
*ここで取り上げた図書は川崎市立図書館に所蔵されています。
![]() | よしもとこゆき/著 くじょう/絵 |
学研プラス [913ミツ] | |
史上最年少で2ツ星を獲得したカリスマシェフの一ノ瀬豪太。しかし傍若無人な性格が災いして、勤めていたレストランをクビになりそうになる。 すんでのところで解雇は回避したが、とある交換条件を出された。それは私立紫葉学園にある3ツ星シェフ部の顧問になり、全国高校生料理大会で優勝すること。 豪太はシェフの卵である部員たちを、無事優勝に導くことができるだろうか? |
![]() | 神戸遥真/著 |
講談社 [913キミ] | |
西千葉の高校が舞台の恋愛短篇集。面倒ごとから距離を置いて過ごす早坂さん、地域情報にやたら詳しい白井くん、小説投稿 サイトにハマっている深田さん、何をやっても双子の弟にかなわない瀬戸くん。ヒトクセある登場人物たちが、悩んで、戸惑って、ときめいて、凹んで、頑張って…。どこにでもいる高校生の日常を、あなたも感じてみて。 |
![]() | 高柳克弘/作 |
ポプラ社 [913ソラ] | |
中二のソラが久しぶりに保健室登校すると、見知らぬ生徒がいた。我が物顔で過ごすハセオという少年は、筋金入りの俳句好きで、しきりに「句会」に誘ってくる。 強引ながらも率直なハセオに、少しずつ心を開いていくソラ。繊細にも大胆にも表現できる俳句を通じて、人間関係が変化していく物語。 |
![]() | 児美川孝一郎/著 |
旬報社 [159] | |
「フツーって何?」「やりたいことや、夢が無いのはダメなの?」 など、うっすらと感じていた疑問はないだろうか。 この本は、就職や家庭に関するデータを織り交ぜて、今の社会がどうなっているかを解説してくれる。 自分なりの視点を持ち、世の中を見る力を養うための本。 |
![]() | 山本佳典/著 |
彩流社 [159] | |
将来、大人になって成功するために何が必要か、そのための7つの才能を各章ごとにまとめている。著者の経験から「ひとりでも生きていける力」をつけられるようポイントを押さえてアドバイスする。普段の学校生活や家での自分を見つめ直すきっかけになるかもしれない。 |
![]() | 草野たき/著 |
ポプラ社 [913マイ] | |
大企業で働く父を目標に中学受験を志していた海斗。5歳になる弟の総也の面倒を見ることになり、彼の生活は一変する。 そんな中、幼馴染との同窓会に参加したことをきっかけに、参加者それぞれが現状や進路に悩んでいることを知り……。自由きままにふるまう総也の姿を通して、自分たちの将来を見つめなおしていく。 |
![]() | ジョーン・バウアー/著 杉田七重/訳 |
小学館 [933ルミ] | |
幼いころに母を、12歳で父を亡くしたオリーブは、異母姉モーディーと暮らすことになった。ほぼ初対面の姉や、見知らぬ人たちと暮らすシェアハウスで、不安と寂しさだらけの毎日を過ごす。そんな時、オリーブは盲導犬候補の子犬ルーミーと出会い、パピーウォーカーのボランティアを始めることになる。 オリーブとルーミーが、逆境を乗り越え成長していく姿を描いた物語。 |
![]() | ガヤ・ヴィズニウスキ/作 清岡秀哉/訳 |
偕成社 [Eワタ] | |
少女はバイソンと出会った4歳の頃から仲良しになり、毎冬を時間を忘れて過ごすようになった。年月が過ぎ少女はすっかり年老いてしまったがバイソンとの友情が、変わることはない。 モノクロの風景の中に静かに描かれる永遠の友情を感じられる絵本。 |
![]() | ダヴィデ・モロジノット/著 中村智子/訳 |
岩崎書店 [973ミシ] | |
1900年代初頭のアメリカ。ミシシッピ川河口に暮らすエディ達4人は沼で3ドルを拾う。ピストルを買おうとするが届いたのは壊れた懐中時計だった。落胆する4人だったが彼らのもとに一人の男が訪ねてくる。男は50ドルと引き換えに懐中時計を渡すよう取引を持ちかけるが…。 3ドルから始まる冒険の結末は? |
![]() | イノウエミホコ/作 くまぞう/イラスト |
くもん出版 [913アイ] | |
中学二年生の江上タマキは韓国アイドルのノベンバー2、通称”ノベバ”が大好き。親に反対され、ノベバの来日コンサートに行けなかったことが心残りの日々を過ごしている。 そんなとき、学校が主催する短期留学の行先が韓国であることを知る。ノベバへの情熱で留学が決定、友人の桜子やユマと一緒に降り立った韓国で彼女はどんな出会いを果たすのか――。 |
![]() | 小手鞠るい/著 |
あすなろ書房 [913ブン] | |
文芸クラブ部長のハルキは、書くことが三度のごはんよりも好き。受験を控えた女子中学生だけど、紀貫之を真似て男になりきり日記を書き始める。ところが、詩の投稿をきっかけに、SNSでの誹謗中傷(ひぼうちゅうしょう)にあい心を傷付けられて苦しむ。気持ちを文章や詩に綴り、自分の進む道を開いていく。 |
![]() | こまつあやこ/著 |
講談社 [913ポチ] | |
高校生の未来(みく)は机の引き出しに、自分の気持ちを綴った水色のノートと、一度も使ったことがない生理用品の入った ポーチをしまっている。 誰にも言えないカラダの悩みを抱えていたが、人を好きになったことをきっかけに、自分自身と向き合う。少しずつ大人への階段をのぼっていく彼女の姿に勇気づけられる1冊。 |
![]() | 黒川裕子/作 |
さ・え・ら書房 [913ハツ] | |
親の離婚によって坂上から戸松に苗字が変わってしまった明音(みおん)。どうしても”戸松明音”が好きになれない彼女は、SNSで【自分の名前がきらいなやつ集まれ #マイネーム】という書き込みとトークルームを見つける。参加してみると次第に、自分の名前と現状に不満を持つ同級生たちが集まってきて……。 彼らの本当の名前を叫ぶ戦いが、はじまる。 |
![]() | 安田夏菜/著 |
講談社 [913セカ] | |
ミハイルはロシアのルーツがあり人目を引くイケメン。そのため目立ず無難に過ごそうと、科学部で週2日、ユルくパソコンの活動をしている。 ところが、平穏な生活を打ち破る強烈な転校生、葉菜が入部してきた。蟲(むし)オタクの葉菜は生物班として様々な生き物を飼うが、それが学校を揺るがす騒動になる。活動の存続が危機的となり、ミハイルや他の部員たちも巻き込まれていく! |
![]() | 中島空/著 |
講談社 [913キヨ] | |
恵子は中国にルーツがある高校生。子どもの頃に中国人だとイジメられた過去があり、今はそのことを隠して学校生活を送っている。あるとき、バイト中に助けてくれた幸太郎の誘いで、外国ルーツの子どもたちの日本語学習の支援をすることになった。そして、思いがけないところから恵子の中国ルーツが高校の同級生に知られてしまい…。 |
![]() | ジャック・ゴールドスティン/作・絵 辻仁成/訳 |
春陽堂書店 [Eオナ] | |
ヤコブは公園で宇宙の本を読むのが日課だった。ある日、アイシャという女の子と出会い、やがて宇宙について語り合うようになり恋に落ちる。しかし、二人は様々な事情で引き裂かれてしまう。そして大人になった二人は…。 |
![]() | 小林正寿/著 |
repicbook [451] | |
情報番組でお天気キャスターを務める著者が、天気に関する疑問をQ&A形式で解説。例えば、降水量はどうやって観測しているの?、降水量のミリって何?、アメダスって何?など、知っているようで知らないことを丁寧に教えてくれる。著者の気象予報士としてのスキルや私生活の話題も交えて天気に興味が湧いてくる一冊。 |
![]() | ダン・フッカー/著 フランス・ベルクハウト/監修 カースティン・ダウ/監修 大河内直彦/監修 山崎正浩/訳 |
創元社 [451] | |
気候変動って何? どうして起きているの? 地球にはどんな影響があるの? 原因や現状、それに対する取り組みを、大きな地図やイラストを使って興味深く解説。大量消費の課題や持続可能な社会の実現などについても学び、私たち一人ひとりができることは何かを考えてみよう。 |