地域資料新着図書案内<2024年8月>
令和6年5月26日から6月25日までに川崎市立図書館で収集した地域資料の中から、特徴のある資料をピックアップしてご紹介します。
※地域資料については図書館内での閲覧のみのご利用をお願いしています
(貸出用があるものは、タイトルの頭に★がついています)。
川崎市域及び近隣の地域に関する資料(地図や写真などを含む)を、幅広く収集・保存に努めています。
お手元に川崎関係の資料をお持ちでしたら、ぜひ図書館へ情報をお寄せください。
伊藤 一美/著 戎光祥出版/発行 | |
2023年 K212.1オオ | |
江戸城の築城で知られる太田道灌(1432-1486)は、縁起の悪い夢を見て加瀬山(幸区)での築城を諦めたことから“夢見ヶ崎”の地名を生んだ故事を残す武将です。南北朝時代から戦国・近世初頭に至る道灌ら武蔵・相模の東国国衆の動向や盛衰、その背景などを古文書や発掘成果・伝承などから見つめた本です。小沢城(多摩区~稲城市)や丸子庄(中原区)等、中世川崎市域の名も登場します。 |
川崎市教育委員会事務局文化財課/編 川崎市教育委員会/発行 | |
2024年 K212.1タチ | |
平成27年に川崎市初の国史跡に指定された「史跡橘樹官衙遺跡群」に、令和6年5月18日にオープンした「橘樹歴史公園」(高津区千年)のリーフレットです。橘樹官衙遺跡群や、全国初の取組である飛鳥時代の倉庫の復元に関して、写真や図入りでわかりやすく解説されています。公園のシンボルとなっている倉庫は、写真で見るだけでも迫力があり、現地を訪れ1300年以上前から続く川崎の歴史に思いをはせたくなります。 |
武蔵野文化協会/編 雄山閣/発行 | |
2020年 K291.9ムサ | |
「武蔵野」とは、関東平野の一部で埼玉県川越市以南から東京都府中市までの間に広がる地域を言い、広義には武蔵国全部を指します。本書は、川崎市との関連では、東海道川崎宿の田中丘隅や京浜工業地帯などの記述が少し書かれている程度ですが、調べものに役立つ年表や索引が充実しており、武蔵野の自然・歴史・民俗・文学・地誌・人物など様々な事項について詳細にまとめられています。 |
文響社/制作 川崎市こども未来局青少年支援室/発行 | |
2024年 K369.1カワ | |
「川崎市子どもの権利条約」は子どもの権利を守るために、大人と子どもが参加し、会議と集会を重ねて生まれた条例です。この冊子は、小学生の子どもにも、条例の意味と「子どもの権利」が楽しく理解できるように「子どもの権利」について、うんこドリルのキャラクターであるうんこ先生が子ども向けにユーモアたっぷりのクイズ形式で解説する構成となっています。巻末には子どもから大人に向けたメッセージも掲載されています。この冊子を手にした大人にとっても、子どもの権利と幸せについて改めて考えるきっかけになることでしょう。 |
協同組合高津工友会、タカツクラフト/編 高津工友会/発行 | |
2023年 K502.1ツナ | |
川崎市高津区は中小企業の町工場が数多く点在する、モノづくりの原点を垣間見れる職人の街です。本書では、地域産業の発展を目指し約300社の地域企業で構成する協同組合である高津工友会に属しており、情熱とこだわりを持った個性あふれる企業ユニットである「タカツクラフト」メンバーを紹介しています。町工場が持つ多様なスキルを活かし、1社では解決が難しい技術への対応を行い、様々な分野の製品が開発・製造されています。 |
サノマキコ/作 絵本の会パンジー/発行 | |
2024年 K517.1セセ | |
せらたろうが、季節ごとの「せせらぎニュース」をお届けするというお話の絵本です。春夏秋冬、さまざまな生き物や植物が豊かなのは、それを「守る人たちがいてこそ成り立っている自然」なのだということを感じることができます。また、中原区を流れる江川せせらぎ遊歩道について絵地図での紹介もあり、中原区についても少し知ることができるようになっています。 |
たましん地域文化財団歴史資料室/編 たましん地域文化財団/発行 | |
2024年 K788.1タマ194 | |
東京都の多摩地域を中心にその近隣の地域・歴史・民俗・文化等の情報をまとめた郷土季刊誌の194号です。巻頭の特集「多摩川流域の馬事と競馬場」は、古代競馬の歩み、戦前の川崎市域の競馬場についても触れています。丸子や登戸での記述はとても興味深いもので、南武鉄道株式会社が昭和5年に発行した「南武鉄道沿線案内図」から昭和初期の登戸の競馬場の様子を知ることができます。今年は日本中央競馬会70周年の節目にあたるそうです。ぜひ一度、ご一読ください。 |