地域資料新着図書案内<2024年7月>

地域資料新着図書案内一覧へ

令和6年4月26日から5月25日までに川崎市立図書館で収集した地域資料の中から、特徴のある資料をピックアップしてご紹介します。

※地域資料については図書館内での閲覧のみのご利用をお願いしています
(貸出用があるものは、タイトルの頭に★がついています)。
川崎市域及び近隣の地域に関する資料(地図や写真などを含む)を、幅広く収集・保存に努めています。
お手元に川崎関係の資料をお持ちでしたら、ぜひ図書館へ情報をお寄せください。

★川崎文化史論考
川崎文化史論考 三輪修三/著・発行
2024年 K210.1カワ
本書は、元日本民家園園長で平成30年度に川崎市文化賞を受賞した三輪修三氏による川崎地域史の研究論文・考察を記述したものです。2021年出版の『岡上の山伏』の姉妹編です。旧稿に新稿2編を加え、「明快さと明解さの『三輪史学』」(引用:久保田昌希教授による本書序文)が展開します。昭和53年2月に高津区の神明神社を訪れた話から始まっていて、野川の中世からの発展、さらに野川郷の領家と地頭について詳しく記述されています。さらに読み進めていくと、川崎市市民ミュージアムで開催された「閻魔登場」展の鮮明なカラー写真も掲載されていて、著者の川崎文化史に対する関わりの深さが伝わります。また、川崎から鎌倉・東慶寺へ駆け込んだ女性の姿を紹介するなど鮮明な図解とカラー写真入りで、地元川崎を記録した写真家、小池汪氏による写真も見ごたえがあります。川崎の歴史と文化に関心を持つ方へ、是非お勧めしたい一冊です。
★日本の不思議な名建築111
日本の不思議な名建築111 加藤純/文 傍島利浩/写真
エクスナレッジ/発行 2024年 K523.1ニホ
本書では、「これはなんだろう?」と思わせられる111の不思議な建築物の目に見える姿の背後にある意図や機能、あり方を紹介しながら、見る人にどうして不思議と思わせるのかを解き明かしています。川崎市内にある建物としては、幸区河原町の「川崎市河原町高層住宅団地」、高津区久本の「洗足学園音楽大学シルバーマウンテン・eキューブ」、幸区堀川町の「ラゾーナ川崎東芝ビル」、川崎区日進町の「NTTDoCoMo川崎ビル」が紹介されています。
★川崎市立看護短期大学閉学記念誌
川崎市立看護短期大学閉学記念誌 川崎市立看護短期大学/編・発行 菊池珠緒/編集委員長
2024年 K377.1カワ
平成7年開学以降、2千名余の看護師を地域に輩出した川崎市立看護短期大学の閉学記念誌。歴代学長・卒業生等の言葉、沿革、公開講座による地域貢献、校歌、平成7年入学式当時の写真など、29年に及び川崎市の健康・福祉に貢献してきた当学の歴史と記録が詰まっています。「将来の看護教育に資するため」に完成した本誌により、培ってきた精神が大学へ受け継がれていることが窺えます。